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東周列国 戦国編 第一集(2)

 戦国編は一話完結と言う形ではなく、数話かけて1エピソードを描く形になっているので、エントリータイトルはこんな感じにしてみた。

 智伯と対立することになった趙襄子は、奴隷達を解放することで劣勢だった兵力を増やし、しかも民心を得ることに成功した。それに対して智伯は、魏、韓の両家を動員してこれに対抗しようとするのだが、趙襄子はこちらにも手を回していた。智伯を倒して、晋を三家で支配しようと持ちかけたのだ。魏も韓も、智伯の権力の前にいやいや従っているにすぎなかったので、結局趙襄子側に寝返ることになる。
 その頃、範氏の遺児たちの元に刺客が差し向けられる。豫譲は守って戦うのだが、弟の方・仲平は矢に射られて死んでしまう。その矢は智伯の兵のものであったため、豫譲は単身智伯の陣営に乗り込んでいく。智伯は自らはあずかり知らぬこととしながらも、豫譲の名誉の為に兵士を処刑し、自らも豫譲の刃に身を晒す。豫譲としては確証が得られないままでは斬ることは出来なかった。そんな豫譲に、お互い似たものを感じた智伯は、それを豫譲に告げるのだった。
 だが、弟を殺された姉の仲娥は一人、踊り子に化けて智伯暗殺を謀る。しかし、あっさり捉えられてしまい、豫譲は彼女を救う為にふたたび智伯の元に赴く。そして捕らわれた仲娥を助ける為であれば、一兵卒として智伯に仕えてもいいとまで言うのであった。その豫譲の忠義心にうたれた智伯は、心まで奪うことは出来ないとそのまま二人を解放する。そして豫譲もまた、その智伯の度量にうたれ、互いに誰よりも相手の理解者であるという智伯の言葉を受け入れ、友となった。

 やがて、智伯と趙・魏・韓連合軍との決戦の時がきた。智伯は敗れ、趙襄子の手に落ちる。趙襄子はかつて自分を見下した智伯を奴隷達の手でなぶり殺しにしようとするが、そこに豫譲があらわれ、智伯に大夫として名誉ある死をと訴える。誰も応えるものの無いなか、自らの手で智伯の命を断つと、いきなり趙襄子に刃を突きつけ、仲平暗殺と範家一族の皆殺しの真相を話すように迫る。予想通り、すべての黒幕は趙襄子であった。
 そして豫譲は智伯を埋葬した後、趙襄子との決闘に臨む。仲娥は彼に思いを寄せるようになっていたのだが……

 これは意外な展開。前回では悪役にしか見えなかった智伯が度量の広さを見せて豫譲の信頼を勝ち取ったのに比べ、趙襄子の方は陰謀家としての地金をさらけ出してしまう。大局的に見れば、最後で周天子が慨嘆したように、趙襄子は奴隷制の崩壊を引き起こす改革者であり、智伯の方は旧体制の象徴だろう。このままの図式であれば智伯は悪役にしかなれず、実際物語の中でも、豫譲以外の人間にとってはそうであるのだが(処刑のシーンが象徴的)。ここに豫譲という古きモラルの体現者を絡ませることで単純な善悪の対立では無くなっている。

 さて、どう決着がつくのだろうか?
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Comment

No title

コレ、お話の作り方次第では、普通に趙襄子の建国物語としてもやれそうなんですよね。
何しろ血統からして、かつての趙氏の悲劇を乗り越えてのその末裔って折り紙がついてるし。
無能な国王にツケを払わせるという名分だって、
今の状況と、あの時のことも加えれて十分に立つし。
そこを敢えて、古い秩序の破壊者として描き、
「古い側」の豫讓のほうに感情移入させるというのが
今回のお話のミソなのかな~という感じがしますね。

2008.08.10 (Sun) | Manbo #mQop/nM. | URL | Edit

No title

>お話の作り方次第では、普通に趙襄子の建国物語としてもやれそう
そうですよね。話の構成上、豫譲に感情移入するようになっているから、趙襄子の方は割を食っちゃってますけど、別の視点から見れば、彼こそ英雄にも見えるわけで。
いや、面白いです。

2008.08.10 (Sun) | うちゃ #9fUrC8Yk | URL | Edit

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