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東周列国 春秋編 第二十六集

 復讐とはそこまで人を縛るものなのか?

 関所を抜けた伍子胥は、名も知らぬ漁師に助けられて追っ手を逃れ呉国に入る。ここで伍子胥は、呉王僚と王位を狙ってその僚を暗殺しようとしている公子光の両方に目を付けられる。先に動いたのは王の方であった。笛を使ってさりげなく暗殺を知らせた伍子胥に気付き、宮廷に呼び出した呉王は、伍子胥を大臣に取り立て、楚を討つ為の兵を出すことも約束する。
 これに慌てたのが公子光である。このまま伍子胥が王についたらまずいということで、王に挙兵を思いとどまらせる。そして、失意の伍子胥に近づき、王の暗殺に手を貸してくれたら楚を討つことを約束するのであった。伍子胥は、たとえ王を暗殺することで自分が死ぬことになったとしても、楚を討ってくれるのであれば、という条件を付けた上でこれを受け入れた。
 この話を聞いていたのが、呉に入った伍子胥を世話していた専諸母子である。伍子胥を死なせるようなことになってはいけないと、暗殺の実行犯を引き受ける専諸であった。だが、呉王は常に鎧を着用するなど用心深く、暗殺は容易ではない。そこで、好きな魚料理を食べて油断しているところを殺すことになり、専諸は料理の修業を始めるのであった。

 修行の甲斐あって、すっかり料理の腕前も上がった専諸であったが、王には忠実な家臣や将軍達がいた為なかなか機会が巡ってこない。そうこうしているうちに楚の平王は寿命で亡くなってしまった。自分の手で仇を討つことが出来なかった伍子胥は嘆き悲しむが、それでも楚を自分の手で滅ぼそうと、この好機を利用して王を討つことを計画する。まず楚に戦争を仕掛けることで配下の将軍達を遠ざけ、この間、足をけがしたことにして呉に残った公子光と専諸と共に王を暗殺しようというのだ。公子光は暗殺の為に、鎧をも突き通す名刀・魚腸剣を専諸に託す。

 こうして暗殺の日が来たのだが、肝心の専諸の姿が見えない。この暗殺で命を落とすことになる彼は、母親に許可をもらいに行っていたのだ。そんな彼の心の残りにならないようにと、母親は自害してしまった。そして、呉王は計画通りに殺され、専諸もまたその場で護衛の兵士達によって命を落とした。

 なんともすさまじい執念というか。とにかく復讐さえ出来ればあとは何にもいらない、とでもいいたげな伍子胥である。呉王僚はドラマで見る限り全然悪い人には見えず、むしろ気さくで良い人にすら思えるのだが、そんなことは復讐という目的の前にはささいなことなのだろう。専諸とその母親の犠牲も、これは本人達が望んだことではあるのだが、無残なものに感じるのは、実は公子光がよけいな進言をしなければ、普通に呉王の力を借りて仇を討てた可能性が高いと思えるからだ。
 なんか、この公子、言ってることが軽くて信用できないんだよな。

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Comment

No title

>なんともすさまじい執念というか。
もともとこの復讐のきっかけとなった父・伍奢というのが、こうなることを見越していて、
息子が楚を滅ぼさないために、敢えて自分の命を投げ出しているんですよね。
それを考えると何とも業の深い話です。
とりあえずひとまずは復讐のことは忘れて、普通に召抱えられるままに
呉王僚に仕えるという選択肢もあったはずなんですけどね…
やきもきするうちに一夜で白髪になるほどの激しい気性が、それを許さなかったということでしょうか。

2008.08.03 (Sun) | Manbo #mQop/nM. | URL | Edit

No title

>ひとまずは復讐のことは忘れて、普通に召抱えられるままに
>呉王僚に仕えるという選択肢もあったはず
残りの人生を、全て復讐の為に捧げてしまったんでしょうね。それ以外の生き方をすることを自分自身に許していないというか……

2008.08.03 (Sun) | うちゃ #9fUrC8Yk | URL | Edit

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