スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

東周列国 春秋編 第二十二集

 さわやかだった荘王編から一転ドロドロに。


 かつて覇者恒公と管仲のコンビを生み出した斉の国だったが、その栄光もいまは昔、王の庄公は暗愚であり、政治の実権は右大臣・左大臣の崔杼と慶封が握り、好き勝手なことをやっていた。そのころ斉には「斉国一の賢者」と言われた晏嬰がおり、この二人の専横を押さえるよう庄公に進言するのだが入れられず、逆に疎まれてしまう。これで王を見限った晏嬰は東海に隠居する。
 一方、国王など眼中にない崔杼と慶封は王の殺害を計画、崔杼の妻と庄公が密通していることを利用して、崔杼宅に王を呼び出し、あっさりと殺してしまう。そして、勝手に新しい王を立て、他の大臣達を自分たちに服従させようとする。だが、庄公死去の知らせを聞いて晏嬰が帰って来た。他の大臣と違い、崔杼らの権勢など全く認めようとしない晏嬰に、崔杼も慶封も怒り、しまいには殺そうとするが、国中のものに賢者として尊敬を受けている晏嬰を殺すことはついにできなかった。

 国の歴史を記録する役人である太史は、崔杼による国王殺害を史書に記すが、これに怒った崔杼は記述を変えるように強要する。しかし、太史は頑として譲ろうとしなかったため、崔杼によって殺害されてしまう。ところが、そこに弟が現れ、兄の志を次いで史書への記述をやめない、これを殺してもさらにその弟が、と次々と書き継ぐ者が現れ、そのたびに殺していた崔杼だったが、結局根負けしたのだった。

 そしてどうやら慶封はこれを利用して崔杼を取り除くことにしたようである。まず崔杼の息子を唆して反乱を起させ、崔杼が慶封に助けを求めてくると、助けるふりをして屋敷の人間を息子も妻も含めて皆殺しにする。誰もいない屋敷に帰った崔杼は、絶望の余り自殺する。こうして権力は慶封一人のものとなった。

 ……しかし、大臣達のドロドロの権力闘争はまだ終わらないのであった。

 今までも連続した話はあったけれど、ひとつの話のなかで一応の決着はついていた。今回は珍しく決着は次回まわし。庄公のだめっぷりと、絵に描いたような悪役の崔杼・慶封を楽しみ(?)つつ、晏嬰の切れ味鋭い舌鋒を堪能するってことで、あとは次回にとっておけばいいのか。

 それにしても、次々と現れる太史の弟達に、いったい何人いるんだと、不謹慎ながら崔杼と一緒に突っ込みたくなったのは内緒である。たしか以前にも、なんと言われようと記述は変えないという史官の話があったが、こういう職業なら権力者に命を脅かされることって何度もあるんだろうな。まさか、そのために兄弟が沢山いるわけでもないだろうが。

スポンサーサイト

Comment

No title

>いったい何人いるんだ
あのタイミングで次々と出てくるのは、おはなしとはいえ、
確かに突っ込みたくなりますね(^^;
まさに悲劇と喜劇は紙一重というやつでしょうか(^^;
しかしこの太史という職、損な役回りだとは思いますが、
権力に迎合もせずにひたすら事実を記すということで、
ものすごく高潔な人間性が要求されるってことですよね。
やっぱりそれだけ昔から歴史というものが大切にされてきた(重く見られていた)ということでしょうか。

2008.07.30 (Wed) | Manbo #mQop/nM. | URL | Edit

No title

>権力に迎合もせずにひたすら事実を記す
これは難しいですよね。今の日本ですらそう簡単じゃないところもあるし。昔であればそれこそ命がけだったでしょう。

2008.07.30 (Wed) | うちゃ #9fUrC8Yk | URL | Edit

Post comment

Secret

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。