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東周列国 春秋編 第十一集

 やはり爺は良い。

 秦に嫁ぐことになった晋献公の娘・伯姫は、ある日、晋によって滅ぼされた虞の家臣・百里奚を見かける。彼の才能がこれから嫁ぐ先の夫、秦穆公の役に立つと思った彼女は、奴隷として百里奚を秦に連れて行くことを願い出る。彼女の真意を見抜けなかった献公は簡単にこれを許し……というか、秦に入るまで完全に奴隷として扱っていたので、百里奚を含む誰一人として真意を見抜けず、耐えかねた百里奚は秦に到着したところで脱走してしまう。

 伯姫から事情を聞かされた穆公は、慌てて百里奚を探すが、逃走中に妻子を思い出し、里心がついた百里奚は秦を抜けだすと、故郷の楚に向かっていた。
 やがて、穆公と伯姫の元に、百里奚が楚で牧童をして暮らしているという消息が伝えられる。ここであまり大騒ぎをすると、彼の価値が楚王に知られることになると、秘かに公子を迎えにやり、羊の皮わずか五枚と引き換えに、百里奚を連れ戻してきた。
 穆公は彼の人となりを知る為であろうか、身分を隠したまま百里奚を歓待し、秦が天下を取る為に必要なものが何かという事を聴く。彼の見識に感じ入った穆公は身分を明かし、家臣として迎え入れるのであった。このとき百里奚は既に七十余歳、ここから一花咲かせるんだからな~。爺パワー恐るべし。

 公子・重耳の運命も気になるところであるが、こんな魅力的な爺を登場させてくれるならば、脇にそれるのも歓迎である。晋にとらえられても誇りを失わずにいるところとか、登場した時点で期待させてくれたが、それは裏切られなかった。なんか随所に萌えポイントがあるのだが、逃亡中に偶然老母と出世した息子の再会を見て急に里心がついちゃった場面とか、始めはおどおどしてたのに、どうやら歓待されているらしいとわかると急にもったいをつけたりとか、ラストで集まった兵士達の歓声にびっくりして、逃げ帰ろうとして穆公たちになだめられたりとか、取り立てて爺好きでなくても、まいってしまう場面が目白押しである(笑)あ、あと笑っちゃいけないと思いながらも、無理矢理口の中に肉を突っ込まれて、じたばたしているところもなんかかわいかった(^^;

 そして彼を迎える穆公の方もまた、充分すぎるくらいに魅力的な人物である。いままで何人もの諸侯や国王たちが登場していたが、今のところこの人が人物的には一番優れているようである。広く人材を受け入れる度量といい、いくらでも政略的になれるくせに、情を忘れずにいられるところといい。とりあえず今回見る限りでは欠点らしい欠点が見当たらない。

 それにしても、こういった個々のドラマの陰で、秦といい楚といい、かつては野蛮として見下されていたこれらの国々が徐々に歴史の主役になっていくことが見て取れるところが面白い。
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Comment

百里奚、百里奚よ

>萌えポイント
馬小屋に隠れてたところで
楚兵の見回りから隠れようとした公子と鉢合わせになって、
目合わせちゃった後で慌てて顔隠そうとして
公子「あなたは!」
百「いや、ひとちがいです」 (←どう見ても言い逃れ不可な状況なのに)
という無言のやりとりも追加で(笑)
萌えだけではなく、杖を捨てて、胸を張って歩いていくあのラストも大感動でしたT_T

>彼を迎える穆公
百里奚を出迎える場面で、館の中から出てきた国王を見た公子縶、
一瞬、百里奚の背後で目が点になってるんですよね(笑)
で、その後で国王からほんのちょっと合図されて、それだけで心得てしまった。
こんな風に家臣と以心伝心というのも
やっぱり穆公がそれだけ人心掌握しているというのがわかって良いですね。

2008.07.20 (Sun) | Manbo #mQop/nM. | URL | Edit

そうそう

あそこもおかしかったですね(^^)
それに歌をバックに故郷に帰っていくところもすごく好きです。
>杖を捨てて、胸を張って歩いていくあのラスト
もうここに至るまでにすっかりこの人の魅力にまいっちゃってますから、あの場面、本当に誇らしい気持ちになるんですよね。

>こんな風に家臣と以心伝心
ほんと、人物描写がうまいんですよねぇ。

2008.07.21 (Mon) | うちゃ #9fUrC8Yk | URL | Edit

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