スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

東周列国 春秋編 第四集

 鄭国で寤生たちが色々とやっていたころ、同じく大国である衛国では。


 衛の国王・恒公には二人の出来の悪い弟がいた、一人は州吁、粗暴で短慮、一人は晋、淫乱で好色。そしてこの二人のダメ人間にてんで甘い恒公もちょっとどうかという人物。思った通りというか、恒公は州吁に暗殺されてしまう。してやったりの州吁だったが、チンピラ並の人間だったのであっさり露見して処刑されてしまう。こうして国王の座は棚ぼた式に晋のものとなった。

 だがこの色ボケ男、国王になったからといってその性根はちっとも変らず。もともと父親の妾を自分の妾にしてしまうなど、女のこととなると見境がなかったのだが、息子の嫁として嫁いできた斉国のお姫さま・宣姜にまで手を出して自分のものにしてしまう。

 そして17年の歳月が過ぎ、宣姜が生んだ二人の息子、寿と朔もすっかり成長していた。寿の方は晋の息子(つまり宣姜の本来の夫)である急子とも仲が良かったのだが、朔の方はまるっきりなつかず、なんとかして急子を陥れようと宣姜をあおったり、晋に急子と宣姜の仲を詮索させようとたくらんだりと暗躍する。まだガキに見えるんだが、相当に腹黒いぞこいつ(^^;

 結局、この策はまんまと嵌まり、急子は父である晋によって暗殺されそうになる。そのことを知った寿は、急子の身代わりとして命を落とし、弟の死を知った急子も結局自害して果てる。
 こうして、夫になるはずだった男と、自分の息子を同時に亡くしてしまった宣姜は正気を失い。絶望した急子の母・夷姜も自害してしまう。
 ……書いていて嫌になるくらいどうしょうもなさだが、国のトップがこんなありさまなので、大国だった衛はすっかり落ちぶれてしまう。衛の宣公(晋)は鄭の庄公(寤生)と同じ年に没したが、その評価は正反対であった。

 第二集と第三集で描かれていた鄭の寤生の物語が、紆余曲折はあったものの、奇麗に収まるべきところに収まったのに比べると、この話のダメさ加減は際立っている。寿の身代わりで急子が暗殺を逃れたことで、何かが変わるのかと思ったら、結局この人も死んでしまうし。宣姜とのやり取りを見ていて、もしかしてこの人は子供の頃から父親にネグレクトに近い虐待を受けてたんじゃないかという気がした。奴は自分の色欲にしか興味がなかったのだろう。女たちに向けていたのも愛情ではなかったはずだ。

スポンサーサイト

Comment

No title

親父の妾を食べたり息子の嫁を食べたり、
この手のドロドロ話ってギリシャとかそっち系のイメージが勝手に強かったんですが、
やっぱどこにでもあるみたいですね(^^;
朔は実に憎たらしい糞餓鬼っぷりが見事でした。

2008.07.11 (Fri) | Manbo #mQop/nM. | URL | Edit

色に狂うと

怖いですからね(^^;
そちらにも書きましたが、ここまで救いも何にもないというのもある意味凄いです。

2008.07.11 (Fri) | うちゃ #9fUrC8Yk | URL | Edit

Post comment

Secret

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。