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東周列国 春秋編 第二集

 二幕目は母と二人の兄弟の話。骨肉の争い、と書いてしまえば簡単だけど……

 周王朝を支える諸侯の一人、鄭の武公・掘突には二人の息子がいた。兄・寤生は武芸では弟に劣るものの器量に優れ、弟・段は兄を越える武芸を持つものの狭量であった。父は兄を跡継ぎと定めていたが、母は彼を疎み、弟のほうを溺愛していた。
 そして、掘突が死に、寤生が跡を継ぐ。だが、母親は段を不憫に思い、領地や軍備を分け与えるように寤生に向かって懇願する。母の頼みを断らない寤生に家臣達の不満は募るのだが……
 実は寤生は段が謀反を起すことを見越していたのだった。そして、母親に唆されて謀反を起してしまう段。だが、それは寤生の手のうちであった。出陣した隙をつかれて領地をうばわれ、与えられたはずの軍勢は寤生の息がかかっていた。もはやこれまでと、段は兄の目の前で自刃する。

 殺すことまでは考えていなかった寤生は動揺し、謀反を唆した母を激しく責める。これまでの母からの冷たい仕打ちもあったことで、感情が激した彼は、母を追放し、次に会うのは黄泉の国だと言い放つ。
 しかし、後に家臣から、自分の名前の由来を知らされる。彼が生まれたときには逆子であり、母胎に負担がかかった為に”親不孝”の意味を持つ寤生の名を授けられたのだった。
 そのことを知った寤生は後悔する。だが一旦主君として口にしたことは曲げられないと、黄土に泉を作ってそれを黄泉と名づけ、そこで母と再会する。 

 兄弟や親子での争いというのは、この手の歴史物では必ず取り上げられる話であり、王道パターンとひと括りにされてしまうことすらある。だが、本当にその当事者であれば、そこには当然、情や恨みや打算など、簡単にわりきれないものがあるんだよな。もちろん殺された人間にとってはこの上ない悲劇だろうが、残された方にとっても深い傷が残る。謀反の失敗で終わらせず、その後の母と子の葛藤から最後の和解まで描くことで、単純な王道パターンに陥らない深みを感じる。
 もちろん、四十五分という短い時間の中で、そこまでの内面の葛藤まで含めて描いてみせた演員の人たちもすばらしいわけだ。
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Comment

はじめまして

このエントリーはDVDの話題ですか?

2008.07.08 (Tue) | 千年虫 #7tx8cIQU | URL | Edit

はじめまして

千年虫さん
>このエントリーはDVDの話題ですか?
はい、そのとおりです。

2008.07.08 (Tue) | うちゃ #9fUrC8Yk | URL | Edit

No title

>単純な王道パターンに陥らない深みを感じる
大げさかも知れませんが、「お約束の一歩先」というのをやってくれると
やっぱりほほう、という感じで引き込まれますね。
寤生もそうですが、母のほうも会えなくなってから改めて息子への情が戻ってきて、
で、普通はそこでそのまま悲劇として終わっちゃってもおかしくはないんですが、
最後にちゃんと和解するところまで行くので、観終わった後、実に味わい深くなるんですよね。
そういう点からも、第二集での春秋時代の最初の覇者としてのこの寤生の話は
すごく印象に残りました。

2008.07.09 (Wed) | Manbo #mQop/nM. | URL | Edit

No title

>最後にちゃんと和解するところまで行く
これは、本当に尺を考えると脚本が練られてますよね。凡庸な人が書くとどっかに無理が出そうな長さなのに。クオリティ高いです。

2008.07.09 (Wed) | うちゃ #9fUrC8Yk | URL | Edit

レスありがとう

ございます。
興味深いのでレンタル店をさがしてみます。


2008.07.09 (Wed) | 千年虫 #7tx8cIQU | URL | Edit

こちらこそ

興味を持っていただいたみたいで、嬉しいです。
まだ観賞を始めたばかりですが、かなりクオリティが高いです。
上でコメントいただいているManboさんのブログもお勧めですよ(^^)

2008.07.10 (Thu) | うちゃ #9fUrC8Yk | URL | Edit

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