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尋秦記/趙倩

 絵に描いたようなお姫さま。


 趙王家のお姫さま。烏廷芳とは親友だが、活発で勝ち気な彼女に対して、姫さまのほうはおっとりとしてあまり争いを好まないタイプと、その性格はまるっきり正反対である。後に咸陽で友人となった娘蓉も、やはり姫さまとは対照的な性格だった。お互いに自分に無い部分に惹かれあっていたのだろう。
 廷芳から項少龍の話を聞かされているうちに、彼女が少龍に対して好意を抱き始めていることを感じるが、まさか自分が同じ相手に恋するようになるとは、このときは思ってなかったろう。

 その少龍とは、侍女と身分を偽って知りあう。王宮から出たことのない彼女を気の毒に思った少龍は、彼女をつれて町に遊びに出かけるが、筋金入りの箱入りである彼女は、この天然女たらしの前にはひとたまりもないのであった(笑) 項大哥、あんたは妹みたいなつもりかもしれんが、シンデレラの話なんかして、靴まで贈っちゃったら「この人が白馬の王子様!」って思われてもしかたないと思うぞ(^^;

 だが、戦国時代のお姫さまなんて、政略結婚の道具みたいなもの。彼女も会ったこともない魏の太子との結婚が決まってしまう。さらに、婚礼の護衛を項少龍が引き受けていることを知り、絶望のあまり自殺を図る。これには少龍も責任を感じ、結婚する前に彼女を連れて逃げ出す。少龍の気持ちとしては、愛情と言うよりも、彼女に対する責任感と、不幸な境遇から救ってやりたいという想いであろう。

 とはいえ、周囲から見れば、結婚直前の花嫁を一人で連れ去って、一緒に逃避行してるんだから立派な略奪婚だし、このおかげで、姫さまは趙にも魏にも居場所を失くし、項大哥と共に生きていくしか無くなったと言うのも事実である。そんなわけで、舞台が秦に移ってからも項大哥と行動を共にしていた。おそらく彼女にとっては最も幸せな日々であったろう、まわりから「早く一緒になっちゃえよ」と言われて嬉しそうにしている姿が印象的である。それだけに、あの最期は……。

 魏からの逃避行の時に見せたように、物静かな外見とは裏腹な芯の強さを持ち、また廷芳の少龍への気持ちにいち早く気がついたりと、他人の感情の機微に良く気がついていた。積極的に前に出るタイプではないので、普段はそんなに目立たない印象があるのだが、いなくなってしまうと、ぽっかりと穴が開いたように淋しくなる。そんな娘であった。そばにいられるだけでそれでいいと、何一つ少龍には求めなかったが、彼女の気持ちを知りながら応えられなかった少龍にとっては、激しい後悔が残る結果ともなった。だけど、彼女自身は悔いてはいないんじゃないかな、秦で少龍と過ごした日々はとても幸せだったと思う。
 
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Comment

No title

趙倩がヒロインの中で一番好きという人はあまりいない気がしますが、
でもこの人も他のヒロインたちとは違う、確固とした個性と魅力がありましたよね。
このお話って基本的に、入れ替わり立ち代りで最大瞬間風速的に
ヒロインがクローズアップされてる感じがします。

>そばにいられるだけでそれでいいと、何一つ少龍には求めなかった
これがほんと健気ですよね。
口だけではなくて、本当に一緒にいられるだけで幸せというのが
観ているだけでわかりました。

>周囲から見れば(中略)立派な略奪婚だし
でもなんか項大哥的には、ぜんぜんそういう意識はなかった気がします(^^;
「女性としての想いは抱いてはいない」ということとは関係なしに(^^;

2008.05.22 (Thu) | Manbo #mQop/nM. | URL | Edit

No title

>入れ替わり立ち代りで最大瞬間風速的に
>ヒロインがクローズアップされてる
そうですね、それで一人もキャラがかぶってないんですよね。

>これがほんと健気ですよね。
項大哥でなくても、守ってあげたくなっちゃいますよね、

>ぜんぜんそういう意識はなかった
私もそんな気がします(^^; 

2008.05.22 (Thu) | うちゃ #9fUrC8Yk | URL | Edit

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