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七剣下天山/楊雲驄

 武骨で不器用で、女心がちっとも分からない朴念仁。だが、誠実で義理堅く、何かと危なっかしい兄弟子と違って安心して背中を預けていられる。そんな男である。
 晦明大師の二番弟子で青幹剣を託された剣士。天山に落ちた隕石から作り出されたその剣は、唯一由龍剣を制する力を持っているという。この剣を雲驄に託した晦明大師の思惑はどこにあったのだろう?
 
 紅槍会に潜入した密通者を追うものの、逆に裏切り者に仕立てられ、疑いが晴れるまで離脱を余儀なくされる。そして砂漠を放浪中に清軍と敵対していた”砂漠の鷹”の女頭領・飛紅巾と知りあい、彼女に協力して清軍に戦いを挑む。そしてこの戦いの中で、敵の将軍の娘である納蘭明慧と恋に落ち、彼女との間に娘を授かることになるのだが……。

 自分から主張するタイプではないので、序盤の七剣士が揃っている場面ではあまり目立たなかったのだが、砂漠編に入って単独行動が増えてからは、その魅力が引き立っていった。しかし、飛紅巾にあれだけ一途に好意を寄せられていながら、まるっきり見当外れの対応をしている朴念仁ぶりを見せつけられると、もう彼女が気の毒で気の毒で(^^; 女心については大師兄のほうがずっとよくわかっていたね。もっとも、彼女に対しては同志的な感情がほとんどで恋愛対象としては見ていなかったと思われる。しかし、酔っぱらうとこの男、いろいろと危なくなるというやっかいな酒癖があって(^^; 飛紅巾も明慧も結構そこにやられちゃったんじゃないかという疑惑が(笑)

 しかし、仲間を思う気持ちは人一倍強く、危地に陥った飛紅巾を命がけで救おうとしたことも何度もあった。そんな彼のことを、砂漠の鷹のメンバーも仲間として受け入れていたのである。もっともそのことが、逆に楚昭南の疎外感を際立たせてしまってもいたのだが……。

 また、明慧と心を通わすことによって、単に戦って敵を倒すだけという自分の姿に疑問を持ち始めてもいたはずである。明慧の父、納蘭将軍とは何度か対決し、そのたび倒す機会があったものの、結局見逃している。まあ、向こうは殺す気満々なんだけれど。

 本当は戦いの中で生きるよりは、家庭を持って穏やかに暮らした方が似あう男だったのかもしれない。
 
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Comment

No title

>逆に楚昭南の疎外感を際立たせてしまってもいたのだが
砂漠編での二人に対するあからさまな反応の違い(信頼度の差)はちょっと面白いですよね。
雲驄は楊兄弟楊兄弟、って温かく受け入れられてるのに対して
昭南はちょっとなんかやっただけで「裏切ったのか!」って疑われる(^^;

なんとなくですけど、この二人の違いって
「見返りを求めているかどうか」にあるような気がします。
昭南って、「みんなの正義のヒーロー」になりたいんですよね。
それで、そのために正しいことをしようとする。
それに対して雲驄のほうは、自分が他人にどう思われるかとかはあんまり頓着せずに、
やるべきだと思ったことをやっていると感じます。
で、そのことがむしろ逆に他人を惹きつけたり、他人に評価されたりすることになってる。

2008.04.29 (Tue) | Manbo #mQop/nM. | URL | Edit

No title

>昭南って、「みんなの正義のヒーロー」になりたい

ああ、これよくわかります。自分より弟弟子のほうが目立っていると、ついむきになっちゃうところとかもありましたね。

>雲驄のほうは、自分が他人にどう思われるかとかはあんまり頓着せずに、
やるべきだと思ったことをやっている

こっちはこっちで、まわりの目はほとんど気にしないんですよね。

2008.04.30 (Wed) | うちゃ #9fUrC8Yk | URL | Edit

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