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七剣下天山/納蘭明慧

 清の将軍である納蘭秀吉の娘。優しく賢いお嬢様である。

 砂漠編において、”砂漠の鷹”討伐軍の軍営に兵士達への手紙を届けにやってきた。どうやらこの慰問活動は父親に会うことを口実に非公式に行なってきたものらしく、兵士達に手紙を配っていたところを哆格多親王に見咎められ、手紙も没収されてしまう。だがそこで、親王に対して故郷を離れて戦う兵士達の心情を訴え、さらに面子を潰さずに手紙を返す策を示したことで、この人が優しいだけのお嬢様ではないことを親王だけでなく見ている我々にも印象づけてくれた。

 どんな相手であってもわけへだてなく慈愛をそそぐ彼女の姿は、一介の雑兵といえども血の通った人間であることを思い出させてくれたのだが、これはいままでの武侠ドラマでは無かったことである。そんな彼女は、戦場で傷ついた楊雲驄と出会って彼を助けることになったのは、必然であったのかも知れない。そして敵味方の枠組みを超えて雲驄と惹かれあうと同時に、戦争の真の姿も見えてきた彼女は、戦いを終わらせることを願うようになっていた。

 だが、そんな彼女を愛していたのは雲驄だけではなかった。親王もまた彼女の聡明さに惹かれていたのだ。仇敵同士の二人の男に愛されてしまったことが、彼女の不幸だったのだろうか。二人とも彼女の望みが戦いをやめることにあることを知りながら、なおも戦わずにはいられない。彼等は言うのだ、この戦いが終わったらもう人は殺さない、と。”この戦い”が彼女を追い込んでいるというのに。

この物語のヒロインは、どれも悲劇的な結末を迎えるのだが、私には明慧が最も悲劇性が強いように感じられる。登場時、あれだけ気高く見えた彼女が、精神を病むところまで追い込まれてしまうというのは……。掲げた理想もすべて地に落ちてしまった。

 楊雲驄との間に生まれた娘の存在が、唯一の希望なのだろうか?
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Comment

なぜ明慧を殺した!? 明慧の理想主義が、七剣を抑える鍵だったかもしれないんだ!

最近、故あって「イデオン」を見返すことがあったのですが、
カララの姿がお嬢様にちょっとダブりました。
明慧お嬢様、一人っ子で良かったですね~(笑)

>この戦いが終わったらもう人は殺さない
そうなんですよね。二人ともこれを言ってる。
実際、親王はともかくとして、少なくとも雲驄のほうはやめるわけにはいかないという事情はあるんですが(というより、どちらか一方がやめるというだけでは無理だったということか)、しかしどちらもこうして明慧の願いを直接的に叶える方向に動いてやれなかったというのはやはり悲劇ですね。

2008.04.28 (Mon) | Manbo #mQop/nM. | URL | Edit

明慧=カララだったら

キャラ的にハルルは飛紅巾?

>どちらか一方がやめるというだけでは無理
なんか、明慧の悲劇って回避できそうにないところがあるんですよね。唯一の機会は、砂漠で雲驄と結ばれた後で、飛紅巾のあれを見つけなければ、あのまま一緒に天山に行っていただろう、というところくらいで。

2008.04.28 (Mon) | うちゃ #9fUrC8Yk | URL | Edit

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