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射雕英雄伝/李萍

 肝っ玉おっかさん

 本編の主人公である郭靖の母親。宋の悪徳役人・段天徳に友人の包惜弱と共にさらわれ、夫の郭嘯天もこの時に殺されてしまう。その後、金へと送られる途中で、隊列が金の兵士や山賊に襲われて壊滅したことでなんとか逃げ出すことに成功する。この時、郭靖を身ごもっていた彼女は砂漠の中で出産し、以降蒙古に移り住んで、女手ひとつで郭靖を育てることになる。
 そして月日は経ち、ちょっと足りない感じながらすくすくと育った郭靖は、縁あってチンギス・ハーンと出会い、母子は大ハーンの庇護のもと蒙古で暮らすことになった。やがて、江南七怪や馬道士といった師を得た郭靖は(まだちょっと足りない感じはするものの)立派な若者に育ち、父の仇を討つために中原に旅立って行った。母、李萍をモンゴルの平原に残して……

 人の強さというのは、武功とかそういうものでは無い、ということを教えてくれたおっかさん。劇中ではさらっと時間が経過しているが、まったく頼る人がおらず、勝手も分からないであろう蒙古という場所で、女性一人で子供を育てるというのがどれだけ大変だったろうと思うと頭が下がる。心の弱い人だったら見知らぬ土地に乳飲み子かかえて投げ出されたら、不安からどっか卑屈になったりしちゃいそうなものであるが、なんかそういう翳り見たいなものは感じられないんだよね。どっしり根を下ろしている感じすらある。

 基本的にずっと大ハーンの庇護のもと蒙古に住んでたので、物語の核心部分ではほとんど出番がなかったのだが、郭靖の中にある剛直で折れない心はこの人から受け継いだものであろう。それを強く感じさせたのは、終盤に再登場した時、自分が息子の枷になることを理解した彼女は、郭靖を解き放つ為に自ら命を絶つ。決して非情の人ではないのだが、成すべきことがあるのであれば、情に流されることはない。それだけに、この場面での悲劇が余計に強調されるのだが。
 
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Comment

No title

このお母さん大好きですが、、、「ヒロイン」?(笑)

郭靖がちゃんと育ったのってやっぱりこの人のおかげというのが大きいですよね。
もう一組の親子のほうを見るとほんとそう思います。
やっぱ幼少期に母の愛としつけをちゃんと注がれてるのって大事ですよ。

2008.04.02 (Wed) | Manbo #mQop/nM. | URL | Edit

やっぱり、教育ですなぁ。

もう一組の親子の方の母も、息子を愛していたと思うけれど、
自分の哀しみが勝ってしまったのでしょうね。

李萍の教育方針(?笑)は、勉強になります。

しかし、同じ試練、同じような境遇で、こうも違ってくるとは・・・・。
月並みですが、改めて教育の大切さを感じますね。

2008.04.02 (Wed) | D #- | URL | Edit

No title

Manboさん
>「ヒロイン」?(笑)
ええ、女性ですし(笑)
>郭靖がちゃんと育ったのってやっぱりこの人のおかげ
そうですよね。なんとなく、彼女は七怪たちのこともお見通しだったのかもしれないと思いました。 ほんとうに厳しくなりすぎそうになったときには、顔を出してたんじゃないでしょうか?(笑)

2008.04.02 (Wed) | うちゃ #9fUrC8Yk | URL | Edit

No title

Dさん
>しかし、同じ試練、同じような境遇で、こうも違ってくるとは・・・・。
>月並みですが、改めて教育の大切さを感じますね。

もう一方の育ての父の方も、愛情は本物だったのでしょうが、教育の方はうまくいってませんでしたね。あとは師匠……ってあの人か(^^; 

あと、郭靖と違ってトゥルイみたいな親友が出来なかったというのも大きいのかもしれません。

2008.04.02 (Wed) | うちゃ #9fUrC8Yk | URL | Edit

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