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公とpublic

 プログラマー、それもC++とかJavaのプログラマーであればおなじみの概念にpublicとprivateというものがある。これ、簡単に言ってしまうと、外側から見たり操作したりできる部分と、内側からしか見たり操作したりできない部分の区分ということになる。
 どんな単位でもいいのだが、例えばプログラムという一個の単位を考えたときに、他のプログラムが値を見たり、操作したりできる部分をpublic、そのプログラムの中でしか見ることのできない部分をprivateと呼んでいる。図にするとこんな感じ。
Public_Private.png

 大切なことは、あくまでも主体となるのはそれぞれの個体であって、その中にpublicな部分とprivateな部分が存在するというイメージであろう。
 思うに、これが英語のpublicとprivateと単語の意味するところなんじゃないかな。

 ところで、publicとprivateというのは日本語に翻訳すると”公”と”私”になるわけだが、こうすると上記の意味とは違った印象を受ける。個人である私の周りを公が取り巻いているイメージが湧くんだが、どうだろうか? 図にするとこんな感じ。
koushi.png

 この二つを比べて見れば、pravateはpublicとは離れて、むしろ外側にあるのに対して、”私”は”公”の中に含まれる。概念としては全く異なるものであろう。

 例えば、gegengaさんのところで知った八木氏のこんな文章も、"public/private"よりは、日本語の"公/私"のイメージで考えた方が良さそうな気がする。そういえば、”最も大きな公”とかいう言い方は”public-privateモデル"ではなく”公/私モデル”で考える方が分かりやすい。”家族的情愛で統治”なんてのは、pubilicとは最も遠いところにありそうだが、この外側の公の部分がどんどん大きくなって行くことをイメージすれば矛盾は無いのだろう。

 ”公/私モデル”が危うく見えるのは、システムの外側を想定できていないことだと思う。公の部分を広げてシステムに取り込むことでしか秩序を保てないと考えてしまうところにあるのではないかと。”八紘一宇”の精神が、結果として侵略戦争という結果を招いたのも、そのせいではないかと思うのだが。
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Comment

おもしろい!

トラックバック、ありがとうございます。
読むといろいろ考えちゃうエントリーですね。

そもそも外側と接触する気がないのなら、「公」はいらないんじゃないかとか。
「公」の中に「私」があるのなら、それは公私混同なんじゃないかとか。
他との接触よりも一つのシステムをでかくしていくことを考えるって、大型汎用機かよ、とか(笑)

2008.02.10 (Sun) | gegenga #Tk1SCyj2 | URL | Edit

面白いですね

publicは、時には「外」という感覚もに近いのかと思います。例えば私みたいな中年男性が年頃の女性と二人で打ち合わせするという場合、泊まってるホテルの部屋とか自宅とかで会うのは、何かと差し障りがある。じゃあ、どこか外で会いましょう、となるわけですが、この「どこか外」っていうのが英語だと「somewhere public」なんです。

一方で、ちょっと話はずれますが、日本とアメリカの住宅建築を比べると根本的に発想が違うなあと思う点があって、アメリカ人の場合、家の中にpublicな領域とprivateな領域があるんです。映画なんかを見るとよく分かりますが、彼らは基本的に居間(リビングルーム)にパジャマ姿で出て来るということが無い。居間はホテルのロビーに近い半ばpublicな場なんですね。

2008.02.11 (Mon) | 非国民 #O/sbTEhg | URL | Edit

本末思想

gegeさん
 公と私って対等じゃないんですよね。公私混同って、圧倒的に公に私が入り込むときに言われることの方が多くて、私の方を公が侵食するケースではほとんど使われませんよね。滅私奉公はさすがに真顔で言う人は減ってるでしょうが、私を滅してですからこれもちょっと凄いなぁと。
 ”公”が”本”で”私”が”末”であるという思想が背後にあると思います。
 

2008.02.11 (Mon) | うちゃ #9fUrC8Yk | URL | Edit

friend

非国民さん
 もうひとつ話をずらしますと、C++でfriendというのがあるんですよ。何かと言うと、相手をfriendにしておくと、そいつはprivateの領域にアクセスできるようになるんですね。そう考えるとfriendと友達というのも意味のずれはあるような気がします。

2008.02.11 (Mon) | うちゃ #9fUrC8Yk | URL | Edit

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