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もしかして、知らないのだろうか?

 ハムニダ薫さんのこのエントリーに色々と妙なコメントを入れている久々さんという人がいる。このニュースって戦争中に日本軍がフィリピンでやったことについての知識がある程度あれば、たくさんあった住民虐待/虐殺の中の一つの事件として受け止めると思うのだが、どうもこの人は違うみたいだ。

 一口に東南アジア諸国なんていうが、それぞれの国によって事情も違っている。日本軍が掲げたアジア解放という表看板との齟齬があまり大きくなかったインドネシアなどと違い、フィリピンの場合はアメリカとの関係は良好だった。また、日本軍がやって来なくても独立するはずだった。だから八紘一宇だの大東亜共栄圏なんてお題目には冷淡だったそうだ。そして軍政を敷いたものの、物資の強制調達や経済政策の失敗なども有り反感を買うようになる。日本への反感はアメリカと協力しての抗日運動となる。

 これは考えてみれば当たり前で、大方のフィリピン人にとって日本の占領は何のメリットにもなっていないのだ。ところがしぶとい抗日運動に悩まされた日本軍は、現地住民への厳しいしめつけでこれに対応することになる。これがますます反発を招くから完全に悪循環に陥ってしまう。占領地で現地住民を敵に回すようなことをしたらどういうことになるかといういい見本だ。
 やがて米軍の反攻が始まり、フィリピンは太平洋戦線最大の激戦場になる。もっとも日本軍は米軍の再上陸前に、抗日ゲリラによってかなり追い込まれていたようだけどね。
 それでも決戦ということでフィリピンに戦力を集めようとするのだが、既に制空権も制海権も失いつつある状態での輸送は困難だった。なんとかフィリピンにたどりつけても弾薬も食料もないという戦力以前の状態。ここでも日本軍は大量の餓死者を出すことになる。

 同じように大量の餓死者を出したニューギニアのような未開地とは違い、フィリピンには多くの人々が住んでいた。飢えた日本軍が略奪に走るのも無理は無いのだが、やられる方にしたらたまったものではない。こうなると、もう山賊と一緒だ。アジア解放を謳った軍隊の成れの果て……。

 事実関係はこれから明らかになって行くのだろうが、この人体実験というのはこういう経緯の中で起きた事件である。日本軍がフィリピンでやらかしたことを知っていれば、これは軍医の独断だから日本軍に責任は無い、なんてアホなコメント書けないと思うがね。

 私としては、こうやって日本軍を擁護しようとする人の気がしれない。なんつうか、駄目すぎて救いようがない。現地住民だけじゃない。馬鹿な作戦に投入されて空しく死んでいった日本兵だって被害者だ。日本軍の責任を追及しなくてどうするよ。こういう人が靖国で「英霊に感謝」とかやっているのかと思うと、つくづくインチキ臭いと思うよ。
 
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