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人犬平等論

 小松左京の作品に「継ぐのは誰か」というのがある。この作品、ミステリー仕立てのSFとしてかなり面白く、長さもそれほどではないので、興味があったら是非読んでみて欲しい。
 このエントリーで取り上げようとしている「人犬平等論」っていうのは、この作品の中で「賢者」と呼ばれている人物によって語られた言葉だ。犬は人間よりはるかに下の卑しむべき存在なんかではなく、人間には勝手に犬を人間の上や下にランクづけする権利など無い、という彼の言葉は、当時高校生だった私にかなり大きな影響を与えたようだ。
 実際に単純に生物としての優劣なんてものはそんなに簡単に序列がつけられるものではない。個々の特質についてある種のほうがこちらの種より良く適応しているということは出来たとしても、その生物全体としての優劣なんて比べようもないんだ。
 そして「賢者」はこんなことも言っている。
犬を卑しみ、さげすみ、犬をぶち、犬を殺す人間は、ついには、人間をも、格づけ、さげすみ、ぶち、殺すようになります

 これは極論なのかもしれない。しかし、本来そんなに簡単に優劣なんて物を決められないのに、勝手に相手を上だの下だの決め付けて自分勝手な優越感や劣等感に躍らされている人間は、やっぱり他者に対して攻撃的になるのではないだろうか。
 本当に相手が平等な存在だと理解でき、同等の存在として尊敬できなければ、本当の意味で相手に協力を求めることなどできない、これもまた「賢者」の言葉だ。

(このエントリーはとある場所に書き込まれたコメントに触発されて書いたものである。その内容は書き写すのも嫌なのでここには書かないが……)
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