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日本沈没

 最初の映画版もテレビ版も好きだし。小説も読んだ。だから絶対比べてしまうし、あら探ししてしまうだろうなぁ、と思っていたのだが、予想は良い意味で裏切られた。たとえ前の映画やテレビを見ていても、小説を読んでいても十分楽しめる映画になっている。ネタバレもあるので、やっぱり詳細は隠しておくね。
 前作では日本が沈没することが判明するまでのプロセスを時間をかけて描いていた。だが今作はいきなり静岡での震災のシーンから始まり、開始後すぐに日本が沈没することが明かされる。そのおかげでこの映画はただのリメイクになってしまうことを回避することが出来た。
 このことからもわかるように、この映画では日本が沈没することが分かってから、そこに住む人たちをどうやって救うか、ということを描くことに集中している。だが、ところどころに旧作を思い出させるようなシーンがあって、やっぱり日本沈没なんだなぁ、と思わせる。私にとってはオープニングで、”日本”をイメージさせる風景がこれでもかという位に流れるのがかなりツボだった。これから”日本沈没”が始まるんだ、という気持になった。

 登場人物もまた旧作とはイメージを一新している。特に小野寺と玲子のカップルはだいぶイメージが変わった。草なぎ剛と柴咲コウと聞いた時には正直なところ「大丈夫か?」とも思ったのだけど、意外とハマっている。豊川悦司の田所博士も旧作とは違って行動派のイメージだが悪くない。いや、キャスティングは一番不安なところだったのだけど、予想以上に良かったと思う。
 特に玲子や鷹森大臣のように女性が能動的なキャラクターとして描かれているところは時代を感じる。樋口監督の趣味かもしれないのだけど。

 そうそう、予告で見たときに気になっていた「奇跡は起きます、起こしてみせます」のセリフはやっぱりアニメ「トップをねらえ!」へのオマージュなんだろう。このセリフが言われるシチュエーションが全く一緒(起爆に失敗したので、起爆させるために潜りに行く)だし。
 あと細かいところだけど、なぜか政府関係部署に大量に納入されているMacは可笑しかった。ありえねえって(笑)

 最後にちょっと残念というか、この映画、奇妙なほど海外が意識されてこない。セリフの中で少し触れられたり、ニュース映像が少し流れる程度だ。小松左京の作品は日本人としての意識はもちろんあるんだけれど、人類に対する信頼感みたいなものが感じられるんだ。旧作でも始めは受け入れに難色を示していた各国が、いよいよとなると手を差し伸べてくれるという描写があって、それはかなり嬉しいものだったのだが。今作ではそこまでの存在感は無い。確かに、各国の掘削船が終結するシーンでは少し感じるのだけど……。
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