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国防という言葉はあまり好きではないのだけれど

 Under The Sun様より、国防に関するトラックバックアンケートというのを通知いただいたので、回答してみる。
 質問:あなたが考える、この先、日本がとるべく国防の方針は
 回答の選択肢は以下の8つ
1.非武装をすすめ、他国から侵略されても抵抗をすべきではない
2.他国から侵攻は防衛しても、攻撃はおこなうべきではない
3.専守防衛は現在でも可能なので、現状を変更する必要はない
4.武装を強化し、専守防衛に徹すべし
5.武装強化・憲法改正をおこない、専守防衛に徹すべし
6.日本にとって危険な国に対しては、先制攻撃を加えるべき
7.核兵器の開発までふくめ、軍事力を増大していく必要がある
8.その他

この中から選ぶとしたら2番だろうか。非武装は現在の世界情勢では非現実的なので、専守防衛のための軍備を持つことは安全保障には必要だと思う。だが、現状肯定というわけではない。現在はアメリカの思惑に引っ張られすぎている。自衛隊は米軍の下請け組織ではない。

 実は2の方針をとる場合に一つ難点がある。それは侵攻目的ではない攻撃に対しては軍備だけでは防御不可能なことだ。顕著な例が弾道ミサイルと大量破壊兵器の組み合わせによる都市攻撃だ。これはたとえMDが奇跡的に成功を収めたとしても完全に防ぐことは出来ない。
 これに対抗するために、手を出したら双方破滅する、という状況を作り出して千日手に持っていっているのが今の実情だ。だが、この状況は指導者層が正気であるという前提を信用できないと不安を消せない(今回の北朝鮮に対する日本の反応は、日本人が、金政権がまともな判断が出来ないという認識を持っていることによる)。また、この論理で行くと日米安保を破棄して、アメリカとは独立に日本を守ろうとすると核武装する必要が出てくる。しかし、これは非現実的だ。あれだけ広い国土を持つロシア(かつてのソ連)だって地上のミサイル基地だけでは安心できず。戦略爆撃機による空中待機や、戦略ミサイル原潜を保有しなければならなかった(理屈の上では、相手の第一撃に耐えて報復できるだけの戦力を持っていないと意味がない)。はるかに国土が狭く、人口も密集しているこの国でそんなことできるだろうか?
 余談だけど、20世紀で最も有名なトンデモ”ノストラダムスの大予言”。あれは今読み返すと確かにトンデモだけど、流行した当時は、「偶発的な米ソの全面核戦争による人類滅亡」というのはそれなりにリアリティのある未来予測だったからみんな信じたんだ。
 
 さて、タイトルで国防という言葉はあまり好きではない、と書いた理由だ。この言葉は軍主体の考えに偏りがちなのだ。国の安全を守る手段として、軍隊のはたせる役割は今はそれほど大きくない(不要ということではない)。軍備は安全保障のための一つの手段でしかないと考えた方が良い。理想的には軍備無しで安全保障が確保できれば一番なのだが、今はまだ難しいだろう。なぜ軍備無しが一番かというと、現代は軍備のためのコストが高すぎるからだ。金だけじゃなくて、資源とか環境負荷とか、核や生物化学兵器なんかはリスクもでかいし。しかし、”まず軍備ありき”で考えることは選択肢を狭めてしまう。もうちょっと視野を広く取った方が良い。
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