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伝統と文化と祖国愛

 色んな人が突っ込んでいる教育基本法「改正」案の第二条(教育の目的)第五項。
伝統と文化を尊重し、それらをはぐくんできた我が国と郷土を愛するとともに、他国を尊重し、国際社会の平和と発展に寄与する態度を養うこと。

 ここで言っている「伝統と文化」というのは省かれてはいるが頭に「我が国の」というのが付くのだろう。だがちょっと待ってもらいたい。「我が国の伝統と文化」というのは本当に「我が国」だけに育まれてきたのだろうか? 祖国愛だけで豊かな文化や伝統というのは作れるんだろうか?
 それは日本は島国だけど、文化的に孤立しているわけじゃない。想像してみて欲しい、現代の日本の音楽からロックやジャズやクラシックの要素が無くなってしまったらどうだろう。あるいは日本の伝統から中国由来のものがすべて失われたら。えらく寂しくならないだろうか。
 そう、日本の文化や伝統にとっての”郷土”というのは日本だけじゃないんだ。敬意と愛情は我が国だけでなくそのルーツにも注ぎたいものだね。ついでに言えば、こういう”豊かさ”を日本の文化にもたらしてくれたのは、かつの日本に、他の国の文化に触れ、それらに魅了され、惚れ込んだ人たちがいたからだろう。彼らは、それらを産み出した国や文明を第二の故郷のように感じていたのではないかな。祖国を愛する心だけでは、豊かな文化や伝統は産み出せないはずだ。

 そうだねぇ、日本の文化なり伝統なりを大切にするというのはいいけれど、それならちゃんと来し方も教えて欲しい。歴史教育って政治史や戦史に偏りがちだ。文化史や科学技術史を重視するとかしてくれないかね。自国に視野を固定化しないようにならないかな。甘いか(^^;
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