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巌窟王 第二十二幕 逆襲

 アルベールが伯爵と出会ったそのころ、モルセール将軍(=フェルナン)はパリに軍を進めていた。兵士と共に議会に乗り込んだフェルナンは、クーデターを起こして権力を握り、パリに戒厳令を敷く。
 真実のすべてを知ろうとするアルベールに、伯爵は25年前に自らの身に起きたことを語り始める。一人の船乗り、エドモン・ダンテスがプリンス暗殺事件の真相を記した手紙を船長から密かにあずかった。だがエドモンの友人フェルナンはダングラールにそそのかされ、そのことを密告する。そのためにエドモンはメルセデスと結婚する直前に逮捕されてしまう。そして、エドモンが身の潔白を晴らすための証拠として手紙を差し出したヴィルフォールは、プリンス暗殺を企てた人間の一人だったのだ。
 真相が発覚することを恐れたヴィルフォールによってエドモンは辺境のイフ城に送られ、そこで要塞の一部として、死ぬことすら許されない刑罰を受けることになった。エドモンが絶望の中で自分を陥れた者たちへの復讐を誓った時、巌窟王と名乗る存在が彼の前に現れた。巌窟王は、エドモンの望みをかなえるために彼の知恵と力を与える替わりに、エドモンには肉体を提供するようにもちかけたのだ。こうしてエドモン・ダンテスはモンテ・クリスト伯爵となり、復讐のためにパリにやってきたのだ。
 運命の歯車としてあくまで復讐を遂行しようとする伯爵。それでも踏みとどまるように訴えるアルベールだったが、伯爵は「モンテ・クリスト伯に命令できるのはモンテ・クリスト伯だけなのです」と言い残して背を向けた。追いすがろうとするアルベールの前に、二人を引き裂くように戦艦からの砲撃が落ちる。フェルナンがパリを砲撃しているのだ。煙の中に消えてゆく伯爵。伯爵を見失ったアルベールの前に、家令のバティスタンが現れ、なにかあったら呼べ、と通信機を渡す。伯爵の命令ではなく、バティスタン自身の意思で。
 
 パリの主要地点を砲撃で破壊し続けるフェルナンの元に、部下に連れられてメルセデスがやってくる。フェルナンはメルセデスからモンテ・クリスト伯がエドモン・ダンテスであることを告げられ、伯爵の目的が自分への復讐であったことを知る。なぜ親友だったエドモンに復讐されなければいけないのかと驚くメルセデスに、あんなやつを友だちと思ったことは無い、と言い放つフェルナン。しがない労働者だった彼にとって、やがて船長となることを約束されていたエドモンは、コンプレックスの対象でしかなかったのだ。
 すべてを捨て、パリを離れて二人で静かにくらそう、と訴えるメルセデスだったが、地位に執着するフェルナンはパリで自分と一緒にいるように強要する。そんなフェルナンに静かに別れを告げるメルセデス。しかし、フェルナンはメルセデスが自分の元を離れることを許さず、銃で撃ってしまう。さらに、そこにやってきたアルベールも撃ち、自分にも銃口を向けるがエドモンが生きている限りは死ねない、と思いとどまる。

 アルベールは、通信機で異状を知ったバティスタンとベルッチオによって助けられたが、その隙にフェルナンはエドモンの元に向かっていた。すべての決着を付けるために……。


 いよいよストーリーも大詰め。それにしてもアルベールの成長はめざましいものがある。始めのころは善良ではあるが世間知らずで少し無鉄砲なだけのお坊ちゃまだったのに。伯爵にいいように操られて、翻弄されてたのが嘘のようだ。実を言えば小説版のアルベールもこういうキャラクターなのだが、彼を主人公とすることでここまでのドラマを描くことで、アニメ版は小説版とは違った魅力があると思う。
 そして、破滅しか待っていないのに突き進むしかなくなっているフェルナンと伯爵。メルセデスの言葉を聞く限り、いままでは少なくとも彼女にとっては良い伴侶だったはずなのに、こんな結末になってしまうとは。
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