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巌窟王 第十九幕 たとえ僕が僕でなくなったとしても

 フランツの死を悲しむユージェニーとアルベール。そんなアルベールにメルセデスは一緒にパリを離れてどこか別の場所で暮らそうと持ちかけるが、アルベールはもう他人に自分の人生をかき回されるのはいやだと拒絶する。一人でパリから出ようとするアルベールだったが、すでに貴族としての資格を剥奪されていた彼はゲートを通り抜けることが出来ない。ゲートの警備員達は彼を侮辱し、乗ってきたオートバイまで奪おうとする。アルベールは彼らを止めようとするが、逆に殴り倒されてしまう。
 気を失ったアルベールの前に死んだはずのフランツが現れ、彼を誕生パーティの会場に誘う。友人達に祝福されるアルベールだったが、そこにフランツに招待されたモンテ・クリスト伯爵が姿をあらわす。フランツの敵、と伯爵に剣を突き刺すアルベールだったが、なぜか伯爵はフランツに姿を変え、「俺を殺したのはお前だ」とアルベールに告げて血の固まりになって溶けてしまう……
 うなされるアルベールを起こしたのは友人のルノーだった。アルベールは気を失ったまま夢を見ていたのだ。フランツが生きていたころにみんなでドライブに来た時の思い出を語るルノーに、アルベールは涙を流すのだった。
 一方伯爵は、ダングラールに対する復讐を始めようとしていた。これまで彼に儲けさせていた株をすべて暴落させたのだ。一日で莫大な損害を出したダングラールは、ユージェニーとカヴァルカンティ公とを結婚させ、公の財産を手に入れようとする。わずか二日後に結婚するように命令されたユージェニーは反発するが、ダングラールは全く聞き入れようとしない。その夜、密かに逃げ出そうとしたユージェニーだったがカヴァルカンティに見つかってしまう。その邪悪な本性を見せてユージェニーに襲いかかるカヴァルカンティ。彼は結婚してからユージェニーをゆっくりいたぶるつもりなのだ。

 伯爵の復讐はアルベールから大切なものを次々と奪っていったけど、アルベールが良い友人に恵まれていることが救いだ。フランツもそうだったけれど、ルノーも非常にいいやつだ。これはアルベールの素直な性格にもあるんだろう。
 それに対比されるように、復讐に取り付かれた伯爵の孤独が際立つ。伯爵の身を案じるエデや家令のベルッチオの言葉も聞かず、復讐に邁進する姿は痛々しさスラ感じてしまう。伯爵の復讐はもうすぐ成就するようだが、そのとき彼は何を得るのだろう。
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