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巌窟王 第十五幕 幸せの終わり、真実の始まり

 伯爵と共に深宇宙にいるアルベールは、そこで伯爵から古い友人の船乗りの物語を聞かされる。その友人には美しい婚約者と気の置けない親友がいたのだが、婚約者を密かに愛していた親友に裏切られ、罪を着せられて幽閉された。そしてようやく解放されて地球に戻ったのだが、そのときには婚約者は親友と婚約していたのだ。
 その話を聞いたアルベールは涙を流す。誰も信じられない、そんな風に考えてしまうことがもっとも哀しいことだと。そして伯爵との間の友情は変わらないと訴えるのだった。しかし、伯爵はもうすぐパリを離れることを告げる。
 地球ではモルセールの演説会にエデが現れ、モルセールがジャイナで自分を裏切った士官であるフェルナン・モンデゴであると告発する。証拠を求めるメルセデスに、エデは奴隷として売られた時の刻印を見せるのだった。
 一方、巌窟王について調べるフランツは、ヴァランティーヌの祖父ノワルティエに会いに行っていた。かつて政府の中枢にいた彼であれば、巌窟王について知っているはずである。フランツの求めに、ノワルティエは自分の記憶へのアクセスを許すのだった。
 地球での演説会の知らせを聞いた伯爵は、理由も告げずアルベールを一人地球に返す。アルベールの手を取り、これで別れになるかもしれない、と告げる伯爵。驚くアルベールは立ち去ろうとする伯爵を追うが、拒絶するように扉を閉められてしまう。
 アルベールと別れ、嗚咽するように顔を伏せる伯爵だったが、それはやがて悪魔のような哄笑に変わり、パリに戻ることを告げるのだった。
 
 友人の話、というのは大抵本人の話だというのは良く言われるけど(笑) 伯爵の昔語りも、エデの時と同じく復讐の一環だろう。アルベールに対して真実を小出しにしていくことで、すべてを知った時のダメージを大きくしようとしているわけだ。でも、エデの時と同じくアルベールのあまりに素直な反応には戸惑ったんではないだろうか、もしかしたら最後に見せた嗚咽は本当に泣いていたのではないか、そんな風にも思わせるのだが、内心を読ませない人だからねぇ。
 エデはついに復讐を果たしたわけだが、成し遂げたことで復讐の空しさも知って伯爵を止めようとする、これも小説版では無かったような気がする。ここに来てアニメ版オリジナルの部分が物語に大きな影響を与えているようにも思える。
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