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「百人斬り競争」の「事実」

 産經新聞のこちらの記事が話題になっている。「ただしソースは産経」といういつものパターンで判決文を都合のいいようにトリミングしてるプロパガンダ記事なんだが、ブックマークコメントを見ていると、記事そのものは真に受けていないものの、どこが問題がわかっていない人が多いようだ。なので、ちょっと整理してみよう。

(1)新聞記事について
 「百人斬り競争」を報じた記事は戦意高揚を目的としたプロパガンダ記事である。内容には脚色が入っており、この記事に書かれたことがそのまま「事実」として起きたわけではない。産經新聞をはじめとした「これは事実ではない」という主張はここに立脚している。
 だか、彼らが見ようとしていないもう一つの事実は、「殺人の人数をゲームのスコアのように扱い、多く殺した人間を英雄視する」ということが行われていた、ということだ。これは他にも同様の報道があったこと、軍がこれらの記事が書かれることを全く問題としていなかったことからもわかる。

(2)「戦果」の実態
 さて、記事では「白兵戦闘の戦果」として報じられた「百人斬り競争」であるが、実際は戦闘での話ではなく、捕虜に対する据え物切りであった、ということが後に本人たち自身の口から語られる。彼らが軍事裁判で裁かれたのはこちらの罪の方だ。ゲームにたとえるならスコアをあげるためにイカサマをしてたことになる。故に新聞記事が虚偽であることをいくら主張しても、彼らの罪が無くなるわけではない。

 さて、以上をふまえた上で、件の教師の話をもう一度読み直してみよう。
「日本は中国に攻め入って、たくさんの中国人を殺しました」
「戦争になったら、相手国の人をたくさん殺せば殺すほど勲章がもらえてたたえられるんです」
「だから殺されたのは兵士だけでなく、一般のお年寄りや女性、子供たちもです」

話は単純化されているが、「百人斬り競争」は二つ目の根拠になるのだから、別に間違えているわけではない。この場合、殺したのは捕虜だけど、実際には民間人に対する殺害や略奪、強姦も起きている。「日本軍を誇大に悪く描く」なんてことはしてないだろう。
だいたい、当時の中国戦線における日本軍の所行は、実態を知った同時代の日本人ですら批判しているんだが、産經新聞の倫理観というのは70年前の人間にも劣るのか?
 
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Comment

識者って誰?

「拓殖大学の藤岡信勝客員教授」以外の識者はいないのでしょうか?たった一人のお抱え教授の意見をあたかもすべての識者が「不適切」と指摘しているように表現するとははさすが産経新聞ですよね。実際は「不適切」といっている人もいるよってレベルですけど。

2012.02.02 (Thu) | nobu #1rNpmKtY | URL | Edit

識者

>nobuさん
識者という言葉も曖昧ですよね。まあ、専門家に産経が望むようなコメントをくれるような人はいないんですが。

2012.02.04 (Sat) | うちゃ #9fUrC8Yk | URL | Edit

有力紙

 お久しぶりです。
 もうブログを初めて6年目になるのですが、最初の頃も「日本、悪くないんだもん」の人をからかっていたような……。
 産経論調とネットの反応って既視感ばかりですね。
 いっそ、産経新聞は日本国内でぶちぶち言ってないで英語版をアメリカで発行し、「日本の有力紙」の論調はかくなるものだとアピールしたらどうかしらん。国辱という説も出るでしょうが。

2012.02.07 (Tue) | kuroneko #CjySi6fk | URL | Edit

読売が

kuronekoさん
お久しぶりです。
英訳して発信は産経とたいして変わらない内容を読売がやっちゃってます(-。-;
以前と変わらないと言うか後退してるようにすら思えてしまいます。困ったことに。

2012.02.08 (Wed) | うちゃ #9fUrC8Yk | URL | Edit

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