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Appleに関する誤解

・ジョブズがいなくなったらAppleは失速する。
 以前から言われていたことでもあるが、この間も療養休暇のニュースがありジョブズがいないAppleというのが現実味を帯びてきた。確かにジョブズはAppleの顔であり、90年代終わりからの劇的な復活は彼無しにはありえなかった。だけど、ただ一人のカリスマリーダーの力だけで数年にわたって好調を維持し続けることはできない。ジョブズのキャラクターがあまりにも強いから目立たないけれど、今のAppleは組織としても強い。これ、即効性のある改革とかではなく、十年以上かけて積み重ねてきた成果だからね。そんなに簡単に崩れるようなやわなものではないよ。

 例えばAppleストア。直営店を持つと言うことの利点はいろいろあるけれど、このリアル店舗でサポート業務をやっているというのが非常に強い意味を持つ。彼らはエンドユーザーがアップル製品で何をしようとしているのか、何に困っていて、どんな不満を持っているのか直接聞いているわけだ。フィールドからのクレーム・トラブル情報というのは開発側にとっては宝の山である。ましてや彼らはソフトもハードも自社で開発している。サプライチェーンの最上流と最下流を本社がきちんと押さえて円環を描いている。これを10年続けているんだ、そりゃ強いはずだよ。

 確かにジョブズがいなくなって10年、20年と経過すればどうなるかは分からないけれど、少なくともすぐに瓦解するようなやわな会社ではないだろう。

・iOSをオープンにしていないのは失策である。
 2010年はandroidの大躍進が話題になった。既に台数ベースではiPhoneを抜いたということもあり、かつてのMac VS Windowsのように、やがてiOS機はandroid勢にシェアで押されて敗北するであろう、という意見が出てきている。まあ、いくらアップルが絶好調だと言っても、たった一社、一機種で全世界の携帯電話の過半数を占めるなんてことはあり得ない以上、それは当然だろう。では、アップルもシェアを増やすためにOSを他社に提供して互換機の存在を許すべきなのか? いや、そんなわけはない。

 androidが無料で提供されている現状では、ライセンス料は取れたとしてもかなり低く抑えないとならない。ところがアップルの出すiOS機器にはOS開発コストが原価として乗っかるわけだから、他社製品の方が安く出回ることになるだろうね。そうなればまず最初に食われるのは今iPhoneを使っているユーザーだ。結果てきにiOSのシェアはあがるかも知れないが、アップルの取り分は今より確実に減る。その上、他メーカーの端末のバージョンアップだの検証だのトラブルフォローだの、多少のライセンス料収入や、シェア増加によるAPP販売手数料じゃ割に合わないどころか減収だろう。ではGoogleのように、OSだけ提供して自社ではハードの生産はやらないようするか? バカな。今自社が持っている最大の強みを投げ出してどうするというのだ。
 
 そもそもシェア拡大のメリットは何か? ということを考慮せずにシェアのみを目標にするのがおかしいのだ。確かにMacOSはWindowsとのシェア争いには敗れた。では、パソコンメーカーとしてのアップルは敗者なのかというと、それは違う。確かにシェアこそ低いがここ何年も安定して高い利益を出し続けている、その間に深刻なIT不況があったにもかかわらずだ。ならばiOSで同じ事ができないとなぜ思うのだろうか?


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