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ある種の典型

ちょっと前に、ハテブでやりあってた件。やっぱりブックマークはこういうやりとりには向かないので、エントリーに仕立てることにした。
もともとはtdam氏のこちらのブックマークコメントを見て、
tdam タイトルはミスリード狙い。"便衣兵は捕虜じゃないから処刑しても構わない"300人が便衣兵かどうか不明でなんとも言えない。しかし昔のことを今の価値観で語るのもわからない

便衣兵だろうと裁判もせずに殺したらやっぱり戦争犯罪。また南京で中国軍が便衣兵を使ったという記録はない。ついでに当時の価値観でも戦争犯罪。なに知ったかぶりしてんの?

こう返したわけだが、tdam氏は私が日記の内容のみから「300人を虐殺した」と断定しようとしていると考えているようだ。でもこれは、ぶっちゃけただのテンプレである。良くある詭弁に定型的に反論したまでのこと、ブックマークコメントでそれ以上のことは考えてなかった。100字では収まりきらなかった部分を書いておこう。

便衣兵であれば処刑してもかまわないというのは、FAQとしてあがっているように、否定論のなかでもかなりポピュラーな主張である。典型的なものは「便衣兵というのは捕虜になる資格を持たないので捕虜ではない、従って裁判なしで処刑してもかまわない」というものである。だが、まともな研究者にはほとんどまともに取り上げられることはない。保守派と呼ばれる人であっても否定的である。こんな主張をしているのは歴史修正主義者くらい……どころか、あの東中野氏ですら最近の著書では採用していないくらいである。まあ、良くある主張であることは確かなので、歴史修正主義者の主張ばっかり聞いていればこれを一般的と思っちゃうこともあるかもしれんけどね。

また、便衣兵と呼ばれているが、南京で中国軍が便衣戦術をとったという記録はない。つまり、正規の兵士が一般市民の姿をして日本軍と戦闘をしたというわけではないのだ。実際に起きたことは、日本軍が、軍服を脱いで市民の中に逃げ込んだ中国軍兵士を、狩り出して処刑したという便衣兵狩りである。市民にまぎれて攻撃してきた便衣兵をとらえて捕虜にした訳ではない。
そして、なぜ軍服を脱いで逃げたかというと、日本軍が投降してきた捕虜を殺していたからなのだ。こういった背景を無視して、「敗走する兵士を攻撃するのは合法」なんて言ってのける奴を見ると、どこまで外道なんだと思うよ。

さて、今の価値観で判断するな、というのもこの手の戦争犯罪が告発されたときに、歴史修正主義者から頻繁に発せられる言葉である。しかし南京での日本軍の蛮行については、当時の人間にとっても酷いことであり、皇軍の名誉を穢すことだと思われていた。だからこそ国民にはその実態が隠されていたわけである。今の価値観で判断するなというのは、日本軍の戦争犯罪を告発したときに頻繁に聞かされる言葉であるが、いくらなんでも当時の人間をバカにしすぎてるのではないかと思うよ。いくら戦争の狂気があったとは言え、そこまで酷くはなかっただろう。

ついでに、日記のみでは詳細はわからないなどというのもおかしい話である。この日記は数ある南京虐殺に関する史料の一つであって、これ自体単独で論じられるものではない。たとえば捕虜が便衣兵であるかどうかについても、上記の背景をもとに考えれば、その可能性はかなり低いということは言える。便衣兵との戦闘があったとするなら上海から南京への進軍中という可能性が一番高いけれど、それをこの時期に処刑というのは考えにくい。そのほかいろいろと妄想の翼を広げているようだけど、無駄な想像力を使うのはやめといたほうがいいんじゃないかな。
もちろん、他に裏付けの史料を探すというのは必要なことであり、この日記だけで事実と断定するわけにはいかないけれど、背景として日本軍による捕虜の大量虐殺が起きていたこと、そのなかで発見された史料であることは読み説く上での前提となるはずだ。そのあたりはこちらも読んでもらいたいところ。

それと、虐殺について考えるときに合法/不法という側面からのみ判断することが含む問題と言うことについても考えてもらいたいところである。これは前述した「敗走する兵を撃つのは合法」という主張にも見えるが、「軍」のロジックを内面化してしまうことの怖さでもある。それについてはいずれ改めて何か書くかもしれない。
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Comment

タイトルからして釣れたとでも言いたげな

こんにちは。ご丁寧にまとめていただいたようで、ぜひ建設的な議論をしましょう。

"100字では収まりきらなかった"これは完全同意です。さすがにURLが長くなりすぎましたね。さて、

"こう返したわけだが、tdam氏は私が日記の内容のみから「300人を虐殺した」と断定しようとしていると考えているようだ"
時系列がおかしくありませんか?私が先に上記のはてブをし、貴方が"便衣兵無裁判殺害は戦争犯罪"というIDコールをしたんですよね。それに対して、私は"解釈の分かれる事を断言するな。"と反論したんです。

つまり、一回目のやり取り時点では、私は貴方が300人処断=虐殺を主張しているとは考えていませんでした。同時に、「約三百捕領ス  全部殺ス」の解釈も熊本近代史研究会の主張どおりとは限らないと考えていました。(懐疑的)

"まともな研究者にはほとんどまともに取り上げられることはない"
それは貴方の主観でしょう。自分と意見の相違する人を「まともでない」「知ったかぶり」と決め付ければなんとでもいえます。便衣兵無裁判殺害がハーグ陸戦協定に違反しているかどうかは論争が今でもあることは事実でしょう。

また、2回目のやり取りでの貴方の"武器捨てて投降した"という主張の根拠は何もないわけです。

"なぜ軍服を脱いで逃げたかというと、日本軍が投降してきた捕虜を殺していたからなのだ。"
ヒヨコが先か、ニワトリが先か。後学のために証拠を示していただきたい。

"「敗走する兵士を攻撃するのは合法」なんて言ってのける奴を見ると、どこまで外道なんだと思うよ。"
南京以降も戦闘が予想される状況では、降伏せず「敗走する兵士」を攻撃するのは外道でもなんでもないでしょう。あくまで連続した戦争なのだから。

"たとえば捕虜が便衣兵であるかどうかについても、上記の背景をもとに考えれば、その可能性はかなり低いということは言える"
その根拠をお示しください。

"便衣兵との戦闘があったとするなら上海から南京への進軍中という可能性が一番高い"
憶測に過ぎない。南京攻略後もゲリラ的な活動をしていたものがいたのかもしれない。(証拠はないのでなんとでも言える)

まあ、南京FAQは一方通行の議論のようで、とても学術的な研究とはいえません。「中国共産党に都合のよい歴史確定主義」を進めたいだけに思われます。

Wikipediaのほうが両論併記であり、公平な資料であると考えます。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8D%97%E4%BA%AC%E5%A4%A7%E8%99%90%E6%AE%BA%E8%AB%96%E4%BA%89

さまざまな資料を読んだ結果の推測ですが、以下のようなことがあったと思います。南京陥落後、指揮官が逃亡した中国軍兵士が混乱して一般市民に紛れ(これは便衣兵とみなせなくもない)、日本軍は疑わしい者を摘出し、裁判や処遇が面倒だから殺した(これは手続き上瑕疵があるが、いわゆる「虐殺」とは言いがたい)。残念なことに、その中には民間人もいた可能性がある、といったところなのでしょう。

本エントリのタイトルにしろ本文にしろ、私を南京事件否定論者、歴史修正主義者にしたいお気持ちは分かりますが、東中野氏のように南京事件を完全否定しませんし、そうする根拠などありません。

しかしながら、私はあの後の5個のはてブ(URL参照)で一貫して、市民に紛れた逃亡兵(=便衣兵)殺害なら当時の国際法では違法とは言えない、民間人・投降兵処刑は違法だ、あの日記の一節だけで何が分かる?、と言っただけです。

ちなみに、アメリカの原爆投下に関しては、無辜の民間人を大量殺害することを認識していながら投下したのであれば違法であるとの立場です。(いまでは戦争を速く終わらせるためと主張しているので、間違いなく当時も総認識していたでしょうが)

そして、"南京事件の犠牲者数や、戦争中の不法殺害(虐殺)の定義には諸説あり、立命館大の北村稔教授(中国近現代史)は「捕虜として待遇すべきかどうかは状況によっても異なる。そもそも一兵士の日記だけで『虐殺』の証拠とする のは危険だ」と話している。"というのは現時点でいえる事実であり、北村教授の立場は研究者として当然であり、支持できるものだと考えます。

ぶっちゃけ、民間人レベルでは、結論ありきの議論やこの手の解釈論で堂々巡りのようですから、ぜひとも早期に専門家・研究者による活発な議論と事実確定がおこなわれることを期待しています。

2010.12.18 (Sat) | tdam #- | URL | Edit

No title

>つまり、一回目のやり取り時点では、私は貴方が300人処断=虐殺を主張しているとは考えていませんでした。同時に、「約三百捕領ス  全部殺ス」の解釈も熊本近代史研究会の主張どおりとは限らないと考えていました。(懐疑的)
それは失礼しました。ではこれについては撤回しましょう。

>それは貴方の主観でしょう。
では、南京事件の研究者で、「裁判なしで便衣兵の処刑を行うことは合法」と主張している人をあげてください。私はあなたの一般的ではない、という批判に対して、そうではない例を挙げましたよ。

>ヒヨコが先か、ニワトリが先か。後学のために証拠を示していただきたい。

南京事件というのは単独で発生したわけではありません。上海から南京に至るまでの戦闘で、日本軍による投降兵や捕虜の殺害は行われていました。そうなれば、生き延びるために武器と軍服を捨てて難民の中に紛れ込むというのは無理もない話でしょう。
実際、投降してきた兵を捕虜とせずに殺してしまった。あるいは一旦は捕虜にしたものの裁判も受けずにそのまま処刑されたという事態が発生しているのだから、彼らの判断は正しかったのでしょう。

>南京以降も戦闘が予想される状況では、降伏せず「敗走する兵士」を攻撃するのは外道でもなんでもないでしょう。あくまで連続した戦争なのだから。

前提を飛ばさないように。敵兵の投降を認めず、処刑するような軍がそれをやることを合法であるというなら外道でしょう。

>その根拠をお示しください。
軍服を捨てて逃亡した兵士を便衣兵とはみなしていませんのでね。便衣戦術をとった敵との戦闘機録がないなら、そうみなしますよ。

>南京FAQは一方通行の議論のようで、とても学術的な研究とはいえません。
あれは否定派があまりにも同じ事を何度も何度も書き込んでくることに対して、いちいち個人対応で反論を手間を省くために作られたものです。だからFAQなんですけどね。あれが作られるまでには長い議論があり、その集約になってるわけですよ。両論併記ならば信用がおける、なんて単純な話じゃありません。

>さまざまな資料を読んだ結果の推測ですが、以下のようなことがあったと思います。南京陥落後、指揮官が逃亡した中国軍兵士が混乱して一般市民に紛れ(これは便衣兵とみなせなくもない)、日本軍は疑わしい者を摘出し、裁判や処遇が面倒だから殺した(これは手続き上瑕疵があるが、いわゆる「虐殺」とは言いがたい)。残念なことに、その中には民間人もいた可能性がある、といったところなのでしょう

それは、南京虐殺の一部ではありますが、評価の部分はともかくとして、事実としてはおおむね正しいでしょう。瑕疵があるけど虐殺とは言えないとはよくも言えたものだとは思いますけどね。民間人がいた可能性もある、どころじゃないし。




2010.12.18 (Sat) | うちゃ #9fUrC8Yk | URL | Edit

No title

>南京事件の研究者で、「裁判なしで便衣兵の処刑を行うことは合法」と主張している人をあげてください。
実名の「まともな」研究者ではないけれども、以下のURLはどうでしょうか。やはり、両論併記が推奨される現状です。
http://page.freett.com/souther/sourcelaw1.html

http://d.hatena.ne.jp/nay/20050924

http://www.gameou.com/~rendaico/daitoasenso/taigaishinryaku_nankinziken_bengihei.htm

http://www.geocities.co.jp/Bookend-Ryunosuke/8312/page034.html

一番下の写真、下着検査などで兵士か民間人かの判別をおこなっていたことはおそらく真実で、簡易な軍律審判といえなくもないでしょう。

2010.12.18 (Sat) | tdam #- | URL | Edit

No title

不正な投稿と判断され、続きが書き込めないのですが…
http://1st.geocities.jp/nmwgip/nanking/Giso.html

2010.12.18 (Sat) | tdam #- | URL | Edit

No title

さて、「便衣兵」という用語で互いに見解の相違がありそうですね。当時の南京にいた者を区別すると、

1:市民に紛れ敵対行為をおこなう兵士
2:市民に紛れ武器を持たない逃亡兵
3:正式に投降した投降兵
4:民間人

になると思われますが、私は3と4が処刑されたのであれば戦争犯罪、1は裁判なしでの処刑も合法と考えています。

ただ、1がいたという直接的な証拠は見つかっていないとはいえ、敗残兵が隠し持った武器で反撃してきた証言(1つ上のURL)はあり、日本軍としては自軍兵士の安全を最優先に考えるのは当然であるため、敗残兵が危険という認識があったことは間違いないでしょう。もちろん、中国兵士側にも日本軍に投降すると殺されるという認識もあったのでしょうですけど。結局、どちらが先かは不明です。

ですので、"敵兵の投降を認めず、処刑するような軍"というのは一方的な見方過ぎませんか?日中双方が「やるかやられるか」という認識であったことは想像に難くありません。

問題は2で、東中野氏はじめ、これを便衣兵に含める人もいます。正直、私には自ら投降しなかった2を、捕虜として取り扱われる権利のない便衣兵(1)としてよいものか確証がもてません。

当時の国際法では処遇が明確に規定されていなかった(=戦争犯罪とも合法とも言い切れない)ものと思いますが、正確には研究者の議論を待ちたいと思います。であるからして、はじめの主張である「300人が便衣兵かどうか不明でなんとも言えない。」になります。

おそらく、当時の日本軍自体に兵糧も人足も余裕が少なかったため、2を捕虜とするよりは、便衣兵扱いして処刑してしまおうと考えたというのが真相でしょう。そして、不幸にも処刑された無辜の民間人もいた。(それは確認・裁判を怠った日本軍、民間人に紛れた中国軍双方の責任でもあるのですが。)

南京で実際に何があったかは戦後65年経ってしまい生存者も少なくなっているので、早く研究しなければいけません。当然ながら、南京事件幻派の主張を信じる人は殆どいないでしょうが、30万人・三光作戦・南京大虐殺紀念館のような中国共産党のプロパガンダが確定することも避けて欲しいものです。タイムマシンがあれば良いんですがねぇ…。

2010.12.18 (Sat) | tdam #- | URL | Edit

情報提供多謝

実は北村氏の見解を紹介していただけると期待していたのですがね。まあ、特に急ぎませんのでいずれ紹介していただけるものと信じて待ちましょうか。

さて、便衣兵に関してですが、3,4に関して異論はありません。1についても理解できる範囲です。

ですが、2を虐殺ではない、というのは同意できませんね。
まず、軍服を脱いだだけでは戦時国際法違反にはなりません。交戦者資格を放棄してる以上、その後戦闘に参加できませんが、それだけです。そして、日本軍との戦闘時には交戦者資格を有していたのですから、この時点で日本軍にとらられたとしても捕虜の資格は失われません。
また、仮に裁判にかけられたとしても法は犯してませんから処刑はできません。

では、便衣兵狩りは残敵掃討であり、戦闘行動の一環であるとするとどうなるでしょうか? つまり「敗走する兵を撃った」のであって、捕虜の殺害ではないという主張ですね。

この場合、相手は軍服を脱いでますから交戦者資格を失っています。つまり日本軍は交戦者資格の無いものを攻撃したことになり、これはこれで不法な殺害になります。仮に中国兵側がこれに武器を持って反撃したとしても、いわゆる便衣戦術ではなく、身を守るための正当防衛となるでしょう。

結局、中国兵側の国際法違反と言えるのは、軍服を脱いだ状態で、中国兵側から攻撃をしてきたときのみということになります。
それ以外はすべて不法な殺害であり、虐殺と見なすのが妥当でしょう。

2010.12.19 (Sun) | うちゃ #9fUrC8Yk | URL | Edit

No title

>まず、軍服を脱いだだけでは戦時国際法違反にはなりません。交戦者資格を放棄してる以上、その後戦闘に参加できませんが、それだけです。そして、日本軍との戦闘時には交戦者資格を有していたのですから、この時点で日本軍にとらられたとしても捕虜の資格は失われません。
また、仮に裁判にかけられたとしても法は犯してませんから処刑はできません。

捕縛された兵士が"交戦者資格を放棄"しており、日本軍側もそれを認識していたのであれば、そういうことになりますね。

>では、便衣兵狩りは残敵掃討であり、戦闘行動の一環であるとするとどうなるでしょうか? つまり「敗走する兵を撃った」のであって、捕虜の殺害ではないという主張ですね。
そういうことにしましょう。

>この場合、相手は軍服を脱いでますから交戦者資格を失っています。つまり日本軍は交戦者資格の無いものを攻撃したことになり、これはこれで不法な殺害になります。仮に中国兵側がこれに武器を持って反撃したとしても、いわゆる便衣戦術ではなく、身を守るための正当防衛となるでしょう

それは一方的な解釈ではありませんか?軍服を脱ごうが脱いでいまいが、南京攻防戦に参加していた逃亡兵が明確に投降の意思を示していない段階では、日本軍側には戦闘継続中という認識があったはずです。

これを"交戦者資格の無いものを攻撃"というのは、極端に言えば、戦闘行為中に一方が突然軍服を脱げば交戦者資格を失うことになり、相手は攻撃ができないことになってしまいます。従って、交戦資格の放棄が認められるのは投降表明と引き換えにするのが自然だと思います。もちろん、市民にはもともと交戦者資格もなにもありませんが。

なお、この時点では中国軍は投降していませんでした。(↓)もちろん、「日本軍は投降者を無条件に○す連中である」という噂が流布していた可能性はありますが…。(「ころす」、はコメント投稿で不正と判断されるようです)

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8D%97%E4%BA%AC%E4%BA%8B%E4%BB%B6_(1937%E5%B9%B4)
"日本軍は、中国軍の複郭陣地を次々と突破し、12月9日、南京城を包囲し、翌日正午を期限とする投降勧告を行った。中国軍がこの投降勧告に応じなかったため、12月10日より日本軍の総攻撃が始り、12月13日、南京は陥落した"

結局、争点は、「攻撃の意思はないが投降未了で、事実上の戦闘継続中に市民に紛れた兵士」をどう扱うか(「捕虜」として定義されるかどうか)になりますが、1937年当時の国際法(ハーグ陸戦条約)のグレーゾーンであったように思います。

1907年改定 ハーグ陸戦条約
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8F%E3%83%BC%E3%82%B0%E9%99%B8%E6%88%A6%E6%9D%A1%E7%B4%84
第23条 特別の条約により規定された禁止行為以外に、特に下記の物を禁ずる。
3.兵器を捨てた自衛手段を持たない投降者を殺傷すること
→つまり、投降者ではない兵士に対しては規定されていない

1929年 俘虜の待遇に関する条約(大日本帝国は本条約を批准していない=この条約に拘束されない)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BF%98%E8%99%9C%E3%81%AE%E5%BE%85%E9%81%87%E3%81%AB%E9%96%A2%E3%81%99%E3%82%8B%E6%9D%A1%E7%B4%84

1949年のジュネーブ第三条約では、より捕虜の範囲・権利が拡大されているようです。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B8%E3%83%A5%E3%83%8D%E3%83%BC%E3%83%B4%E8%AB%B8%E6%9D%A1%E7%B4%84_(1949%E5%B9%B4)

2010.12.19 (Sun) | tdam #- | URL | Edit

No title

このあたりは、ここで考察されていますが、「捕虜資格付与条件」はグレーゾーンを埋めるために、時代とともに変遷しているようですね。
http://www.gameou.com/~rendaico/daitoasenso/taigaishinryaku_nankinziken_bengihei.htm

さて、不幸にも捕らわれた中国兵は"交戦者資格を放棄"していないにもかかわらず、便衣兵とみなされる「平服を着た」という瑕疵があり、1937年時点での国際法であるハーグ陸戦条約の文面では捕虜扱いしなくても良いということになってしまいます。

そして、日本軍将校がこれらの国際法の状況をどこまで認識していたかは不明ですが、日本軍による敗残兵の処刑は厳密に異邦とは言えないものの、後々まで遺恨や議論を残す非常に「いやらしい」行為であったことは確かだと思います。

ゆえに、2の無裁判処刑が当時の国際法上「合法か違法か」は微妙であり、3・4の「虐殺」とは明らかに異質なものだと考えます。

従って、貴方の"軍服を脱いだ状態で、中国兵側から攻撃をしてきたとき~以外はすべて不法な殺害であり、虐殺と見なすのが妥当"とは断言できず、戦争犯罪とも合法とも言い切れないとしておくのが妥当でしょう。

2010.12.20 (Mon) | tdam #- | URL | Edit

No title

何を言ってるんでしょうか。便衣兵は捕虜にはなれない、なぜなら交戦者資格を持っていないから、というのが裁判なしで処刑できるとした理由だったはずです。ところがあなたは、便衣になっても交戦者資格を放棄したことにはならないとおっしゃる。
放棄していないのであれば交戦者資格は失われていませんから、当然捕虜になる権利を有しますね。であれば処刑するに当たって裁判を行わない、なんてことはできませんよ。
いったい交戦者資格はあるのですか、それともないのですか。あまりにご都合主義ではありませんか。

さて、少し話を変えましょう。戦闘に敗れ敵軍から逃れるために軍服を脱いで一般市民に紛れ込んだ兵士がいます。ところが後に占領してきた軍隊によって捕獲されてしまい、そのまま連行されて処刑されてしまいました。

合法/不法とか当時の価値観とか全く関係なしに、あなたの個人の感想として、この兵士が実際行った行為に対して、裁判も行わずにそのまま処刑する、という処罰はバランスが取れていると思いますか? 素直なお気持ちを聞かせていただけませんでしょうか?

2010.12.21 (Tue) | うちゃ #9fUrC8Yk | URL | Edit

>放棄していないのであれば交戦者資格は失われていませんから、当然捕虜になる権利を有しますね。であれば処刑するに当たって裁判を行わない、なんてことはできませんよ。
いったい交戦者資格はあるのですか、それともないのですか。あまりにご都合主義ではありませんか

はい、日本軍は相当ずるい、ご都合主義な解釈をしたのでしょう。

いわゆる例の「便衣兵」は、日本軍から見れば、交戦中にもかかわらず軍服を脱いだ兵士ということであり、"交戦者資格を放棄"は成立していないと解釈しています。

しかしながら、正規兵でなければ捕虜としての待遇が認められるかどうかは微妙、グレーゾーンであったと思われます。
http://www.gameou.com/~rendaico/daitoasenso/taigaishinryaku_nankinziken_bengihei.htm

もう一点追加ですが、ハーグ陸戦条約 第3条
"交戦当事者は、戦闘員、非戦闘員をもって(部隊を)編成を編成することが認められ、敵に捕らえられた場合、双方とも等しく俘虜としての扱いを受ける権利を持つ。"
と、俘虜(捕虜)の定義がなされています。ここで、部隊編成ではなく、ゲリラ、あるいは、市民にまぎれた兵士が個別確保されたは捕虜としなくても良いと解釈できます。

条文の曲解といわれるかもしれませんが、そう解釈したとすれば「便衣兵」は捕虜の定義からは外れます。従って、この場合は合法だと考えました。

>さて、少し話を変えましょう。戦闘に敗れ敵軍から逃れるために軍服を脱いで一般市民に紛れ込んだ兵士がいます。ところが後に占領してきた軍隊によって捕獲されてしまい、そのまま連行されて処刑されてしまいました。

今の感覚であれば、処刑はやりすぎ、違法であると思います。おそらく、捕虜扱いするのが筋であろうと思います。

しかし、もう一点、日本軍を弁護するならば、それまでの戦闘行為でお互いに違法行為を行っていた経緯があります。南京の戦闘以前に、日本人が中国人に不法に虐殺された経緯をかんがみれば、南京での便衣兵の取り扱いにおいて「やりすぎ」てしまう気持ちも理解できなくはありません。(情状酌量)

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8D%97%E4%BA%AC%E4%BA%8B%E4%BB%B6_(1927%E5%B9%B4)
"反帝国主義を叫ぶ軍人や民衆の一部が外国の領事館や居留地などを襲撃して暴行・掠奪・破壊などを行い、日1人、英2人、米1人、伊1人、仏1人、丁1人の死者、2人の行方不明者が出た。"
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B8%88%E5%8D%97%E4%BA%8B%E4%BB%B6
"事件の中で、日本人居留民12名が殺害され、日本側の「膺懲」気運が高まった。一方、日本軍により旧山東交渉公署の蔡特派交渉員以下16名が殺害されたが、中国側はこれを重く見て、日本軍の「無抵抗の外交官殺害」を強く非難した。さらにこれを機に、日本軍は増派(第三次山東出兵)を決定した。"

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%80%9A%E5%B7%9E%E4%BA%8B%E4%BB%B6
"1937年(昭和12年)7月29日に発生した事件で、「冀東防共自治政府」保安隊(中国人部隊)による日本軍部隊・特務機関に対する襲撃と、それに続いて起こった日本人居留民(朝鮮系日本人を含む)に対する虐殺を指す。"

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8D%97%E4%BA%AC%E4%BA%8B%E4%BB%B6_(1937%E5%B9%B4)
"日本軍入城以前の南京では、日本軍の接近にともなって市民が恐慌状態となり、親日派の中国人、日本人留学生などを「漢奸狩り」と称して中国人が虐●する事件が相次いでいた。"

私は、あらゆる戦争において、一方が完全な被害者、一方が完全な加害者ということはないと思います。その点はどう思われますか?

2010.12.21 (Tue) | tdam #- | URL | Edit

No title

>はい、日本軍は相当ずるい、ご都合主義な解釈をしたのでしょう。

なにを人ごとのように。私はあなたの解釈がご都合主義だと批判したのですけどね。

さて、先にも書きましたが、軍服を脱いだだけでは違反にはなりません。後日行われた「便衣兵狩り」を攻防戦の戦闘続行中というのも無理な解釈でしょう。そんなこと言い出すと宿舎に戻って軍服を脱いでるところに踏みこまれたら便衣兵になってしまいますよ。
「交戦者資格の無いものが戦闘を行ってはいけない」、というルールは、「交戦者資格の無いものに攻撃を加えてはいけない」というルールと対をなすものです、後者を破っておいで前者のルール違反を理由に処刑するのはやくざの因縁と一緒でしょう。

とりあえず、当時の国際法学者の見解について、資料を提示しておきます。
http://kknanking.web.infoseek.co.jp/aandv/ilow01_04.htm

ところで、少なくとも複数の研究者が違法性を指摘しており、当時の国際法学者も違法という見解を示し、実際に戦後の軍事法廷では裁判なしの便衣兵処刑については違法という判決がなされ、日本軍でも便衣兵に対しての裁判が行われたという実績があるのですが。
そろそろ、「裁判なしで便衣兵を処刑するのは違法というのは一般的ではない」という見解は改めていただけませんか? 
「一般的ではない」と書かれると、まるで少数意見のように読めますけど、現実にはそうではありませんよね。

2010.12.23 (Thu) | うちゃ #9fUrC8Yk | URL | Edit

No title

さて、後半の話に移りましょうか。もちろん戦争というのはすべてきれい事で進むとは思いませんし、当然中国軍や米軍による日本人、日本兵に対する残虐行為もあったでしょう。
しかし、それらの残虐行為をもって日本軍の残虐行為を擁護することには同意いたしません。理由については一度エントリーをあげていますので参照してください。

http://uchya.blog109.fc2.com/blog-entry-746.html

その上で、何点か指摘させていただきます。まず基本的に中国に対してはこちら側は侵略者であり、虐殺事件と言っても中国軍が日本に侵略してきて行った行為ではない、という点です。両者を等価のものとして扱うことは出来ないでしょう。
いくつかあげていただいていますが、中でも最大の「通州事件」についての一つの見解がありますので、ご一読ください。
http://www.geocities.jp/yu77799/tuushuu/tuushuu1.html

それからもう一つは、いろいろと批判もありますが、日本軍の戦争犯罪者は戦後戦犯法廷で裁かれ、虐殺事件の当事者であってもまがりなりにも弁護人をつけての裁判を受けることができた、ということです。結果として死刑を免れたケースもあります。
中華人民共和国の場合は確か刑死者はいなかったはず。そりゃ、政治的な意図はあったでしょうけどね。だとしたらなおさらだと思うのですけど、それに対して虐殺を行った側が屁理屈で、虐殺じゃないなどと主張するのは恥ずかしいとは思いませんか?

2010.12.23 (Thu) | うちゃ #9fUrC8Yk | URL | Edit

No title

>さて、先にも書きましたが、軍服を脱いだだけでは違反にはなりません。後日行われた「便衣兵狩り」を攻防戦の戦闘続行中というのも無理な解釈でしょう。
「軍服を脱いだだけでは違反にはなりません」というのは分かりますが、南京陥落「翌14日」の日記を「後日」と言い換えるのは理解できません。日本軍側としては「攻防戦の戦闘続行中」に中国軍人が軍服を脱いで人民にまぎれたものと解釈するのが妥当でしょう。

http://d.hatena.ne.jp/nyankosensee/20101213/1292088776
(少し怪しげですが、)逃亡した「便衣兵」が南京市民に略奪・虐殺をした、住民は日本軍がくるとみな大喜びしたという証言さえもあるようです。これは歴史修正なのか、真実なのか判断が付きませんが。

http://blogs.yahoo.co.jp/jjtaro_maru/23132206.html
"ティンパーリーの「戦争とは何か」にしてもオーストラリア人技師が「われわれは日本軍による合法的な死刑執行に対して何ら抗議する権利はないが・・・」と書いています。また、国民党政府顧問のベイツ教授でさえ、安全区に隠れていた兵士が摘発されたとき「この男がもと兵士だったならば、われわれは手出しはできない」という軍事上の判断を示しています"
駐留外国人(交戦していない第三国)による、便衣兵の処刑容認発言もあります。

http://www.history.gr.jp/~nanking/fukei.html
当時の貴重な写真です。南京市民の歓迎を、心からのものととるか、軍事的脅迫によるものととるか解釈が分かれるでしょうが。

>「裁判なしで便衣兵を処刑するのは違法というのは一般的ではない」という見解は改めていただけませんか?
URLをお示しいただきありがとうございます。はてブでは「便衣兵」の定義に齟齬がありました。ただ、複数の研究者が主張しているのであれば、一般的ではないというのは撤回しましょう。

しかしながら、議論は現在も続いていますね。それは当時の国際法上、「投降せず市民にまぎれた敗残兵」、いわゆる便衣兵(2)の無裁判処刑というレアケースの取り扱い自体が明確ではなかったせいであります。

ゆえに、明らかな戦争犯罪である投降兵(3)・市民(4)の処刑とは異質なものであると思えます。

>それらの残虐行為をもって日本軍の残虐行為を擁護することには同意いたしません。理由については一度エントリーをあげていますので参照してください。
前半はもちろんそのとおりです。ですが、私は南京と無関係なナチスやチベット問題やベトナム戦争を持ち出しているわけではないわけで、"相殺の為に引き合い"という批判は当たりません。便衣兵処刑、南京問題を語る上で、南京前後の状況、戦争の興奮状態をかんがみることは当然でしょう。

>基本的に中国に対してはこちら側は侵略者であり、虐殺事件と言っても中国軍が日本に侵略してきて行った行為ではない、という点です。両者を等価のものとして扱うことは出来ないでしょう
それは…論点がおかしくないですか?もちろん、中国軍は国土防衛のために抗日活動に全力を尽くすのは当然です。

しかしながら、戦争とは無関係(侵略以前から入植や留学は行われていた)である日本人入植者・留学生の殺害は南京市民の殺害と同等の戦争犯罪(というかあらゆる国の法律で犯罪行為)です。

市民と入植者における国際法上の同権(それも生存権にかかわる事象に!)が認められないとすれば、関東大震災時の朝鮮人狩り、太平洋戦争時の米国での日本人収容、原子爆弾投下、終戦直後の満州等での日本人虐殺などはどうなりますか?やはり、戦争が避けられないとしても、戦争は国際法に基づき軍隊同士で行うものという原則は崩すべきではありません。

>いくつかあげていただいていますが、中でも最大の「通州事件」についての一つの見解がありますので、ご一読ください。
http://www.geocities.jp/yu77799/tuushuu/tuushuu1.html
ある事件・戦闘に対して、両国が自国に有利なように互いに報道するのはいまだに行われていますね。先日の尖閣漁船衝突事件やヨンピョン島と同じ構図ですね。

"朝鮮人の大多数は「アヘン密貿易者および醜業婦にして在住未登録なりしもの」"本論と関係ないですが、非常に示唆深いですね。慰安婦問題の真実が透けて見えます。

>それに対して虐殺を行った側が屁理屈で、虐殺じゃないなどと主張するのは恥ずかしいとは思いませんか?
恥ずかしい?"虐殺を行った"可能性のある日本人の裁判には、日本人の弁護士はつけられないということですか?日本人は中国の「30万人論」の言いなりになれと?

しかも、虐殺の有無を争点としているのに虐殺があったことを前提とするのは、自己矛盾を抱えています。しかも祖父や曽祖父の時代についての研究・議論ですよ。

そして、歴史上のデリケートな問題は政治的イデオロギーや国民感情とは無関係に、研究者・学問レベルで議論・検証することが重要だと思います。そうでなければ、いつまでも南京事件に限らず、太平洋戦争当時の歴史問題は解明されないでしょう。


最後に、最大の質問です。あの日記…"「約三百捕領ス 全部殺ス」"から何がいえますか?私が当初から主張していたことに、証拠主義の研究者目線になってお答えください。

2010.12.23 (Thu) | tdam #- | URL | Edit

いやぁ……

「実名の「まともな」研究者ではないけれども、以下のURLはどうでしょうか」とか「これは歴史修正なのか、真実なのか判断が付きませんが」といったレベルの論拠に頼っている人が「証拠主義の研究者目線になってお答えください」とはなんの冗談なんでしょうね。

2010.12.25 (Sat) | Apeman #lrg3p7cc | URL | Edit

No title

>Apemanさん
私は(歴史とは待ったく別分野の)研究者ですので、確定ではないことをさも確定的に語るのは嫌いです。ですので、そういう表現をするようにしているのです。

"実名の「まともな」研究者"というのは2つ目のコメントでに反論していることで、あえてそう書いているのです。

"歴史修正なのか、真実なのか"というのは、確定情報でないということを指摘しての表現です。

せっかく議論をしているのに、くだらない横槍を入れるのはやめていただきたい。それこそ恥ずかしくありませんか?

自分に都合の良い情報は真実、都合の悪い情報は怪しい、嘘だという態度では何も議論できませんよ?

2010.12.25 (Sat) | tdam #- | URL | Edit

No title

 90%も30%も100%でないということで同一視する、というのは、とても既視感があるんですけど、自称「研究者」にもいるんですね。

2010.12.25 (Sat) | 南郷力丸 #p0sRqnjc | URL | Edit

No title

>南郷力丸さん

"90%も30%も100%でないということで同一視"
いつ誰がそんなことをしているのですか?具体的にご指摘ください。

歴史に限らず、研究というのはあらゆる可能性から真実を拾い上げる地道な作業です。その概念は馬鹿な人にはわからないかもしれませんが。

2010.12.25 (Sat) | tdam #- | URL | Edit

No title

北村稔氏の「「南京事件」の探究―その実像をもとめて」にて、便衣兵処刑に関する記述を確認してきましたので、まずは紹介しておきましょう。
結論から言えば、本書の中では便衣兵であっても裁判なしでの処刑は不当としています。
ハーグ陸戦法規については人道にもとずいて運用することが求められており、日中戦争当時においても便衣兵に対しては裁判を行う必要があるされていたこと。また軍服を捨てて南京に逃げ込んだ兵士の大部分は、日本軍に対して犯行の意思を持った「便衣兵」ではなく、戦意を喪失した敗残兵であると見なしています。
しかしながら、日本軍としては市中に潜伏した兵士が敵対してくる可能性を無視し得ないことから、敗残兵を捜索し拘束する必要があったことは認めています。
ただし、それによって捕虜となった兵士たちを法的な手続きを取らずに処刑したことについては正当性は認められない、と結論づけていました。

現在の見解がどうであるかについては未確認です。

他の論点については後ほど、まずはとりあえずご報告まで。

ところで、ネットで匿名で書いてる以外の人で、便衣編は裁判なしで殺してOKって人はどなたかいらっしゃいますかね。どっちが一般的なんでしょうか?

2010.12.25 (Sat) | うちゃ #9fUrC8Yk | URL | Edit

No title

>北村稔氏の「「南京事件」の探究―その実像をもとめて」にて、便衣兵処刑に関する記述を確認してきましたので、まずは紹介しておきましょう。
ありがとうございます。

>結論から言えば、本書の中では便衣兵であっても裁判なしでの処刑は不当としています。
「不当」ですか。

>ハーグ陸戦法規については人道にもとずいて運用することが求められており、日中戦争当時においても便衣兵に対しては裁判を行う必要があるされていたこと。また軍服を捨てて南京に逃げ込んだ兵士の大部分は、日本軍に対して犯行の意思を持った「便衣兵」ではなく、戦意を喪失した敗残兵であると見なしています。
おそらくそのとおりでしょうね。

>しかしながら、日本軍としては市中に潜伏した兵士が敵対してくる可能性を無視し得ないことから、敗残兵を捜索し拘束する必要があったことは認めています。
ここまでは日本軍の行動は今の感覚でも正当ですね。

>ただし、それによって捕虜となった兵士たちを法的な手続きを取らずに処刑したことについては正当性は認められない、と結論づけていました。
問題はここですね。"正当性は認められない"=明確に戦争犯罪といえるかどうかだと思います。数学ではない限り、ある命題の裏が常に成立するとは限りませんので。(疑わしきは被告人の利益に)

また、裁判をした結果の2の処刑が問題なしであるなら、裁判を行ったかどうかはそれ自体重大な犯罪行為とはいえないでしょう。(当然3・4の除外努力という意味では疑義があるが、軍支給の下着検査は行っているようです。)

>ところで、ネットで匿名で書いてる以外の人で、便衣編は裁判なしで殺してOKって人はどなたかいらっしゃいますかね。どっちが一般的なんでしょうか?
えと、1の敵対的便衣兵(ゲリラ)の無裁判処刑はOKという人は多いと思いますが、2の非敵対便衣兵(敗残兵)の無裁判処刑が合法と主張しているのは知る限りでは東中野氏ぐらいでしょうね。(何度もいうように、私は1の無裁判処刑は合法、2はグレーだと思います。)

それにしても、なぜ貴方はそこまで「実名の(まともな)研究者」にこだわるのでしょうか?素人・匿名といえども主張が論理的な内容であれば、まともな研究とみなすべきと思いますが。

そもそも、わざわざ先祖の戦争犯罪である南京事件を、知的好奇心から詳しく調べようという純粋な動機を持つ人は有給の学者・研究者であっても少なく、それ以外の素人なら輪をかけて多くないのが現状ではありませんか?

(極左主義者や中国共産党に支援されている、または、極右主義者や日本の「侵略」自体を認めたくない勢力などの)自身のイデオロギーの補強のためであれば、いてもおかしくはありませんが…。であるからして、こういった歴史問題では、なおさらイデオロギーを離れて、証拠に基づいた冷静な研究が重要であると思います。立場や肩書きではなく、論理・主張で考えるべきです。(そういう意味ではApemanさんは論外)

2010.12.25 (Sat) | tdam #- | URL | Edit

素晴らしい!

>素人・匿名といえども主張が論理的な内容であれば、まともな研究とみなすべきと思います

おっしゃる通りですね。
ですので東中野氏が何千枚写真を”分析”しようとも歴史学の素人である裁判官が”学問の名に値しない”という判断を下すのも可能なわけです。

で南京事件についてはすでに多くの「まともな研究」の積み重ねがなされて来ていますね。

2010.12.26 (Sun) | SIVA #- | URL | Edit

No title

SIVAさん

>東中野氏が何千枚写真を”分析”しようとも歴史学の素人である裁判官が”学問の名に値しない”という判断を下すのも可能

そりゃ可能ですが、当事者でもない私が確定した裁判に対して言うことは何もありません。そもそも幻派でも東中氏支持でもありませんし。

>南京事件についてはすでに多くの「まともな研究」の積み重ねがなされて来ていますね
もちろんそのとおりです。しかし、「虐殺」の定義にグレーゾーンが残っていることも事実です。

1937年当時、非敵対敗残兵(いわゆる便衣兵)の無裁判処刑が禁止事項・戦争犯罪であると明示した国際法でもあれば、万人が納得するでしょうが…「捕虜」定義の解釈次第ではなんともでもいえます。解釈論といえば現行憲法上での自衛隊の取り扱いに近いですね。また、現在の物証では敵対的便衣兵がいたとも、いなかったとも断定できません。

2010.12.26 (Sun) | tdam #- | URL | Edit

No title

結構な長文になったのと、コメント欄もだいぶ長くなったので、回答は新しくエントリーをたてました。
続きは新しいエントリーの方でお願いします。

2010.12.27 (Mon) | うちゃ #9fUrC8Yk | URL | Edit

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