人間の測りまちがい/スティーブン・J・グールド

 このとき買った本命の方。読み終わったので、少し感想を。
人間の測りまちがい-上
人間の測りまちがい-下
 
「差別ではない区別だ」というのは、差別を肯定しようとする人がよく使うロジックである。客観的に違っているのは明らかなのだから、扱いを変えるのは当然、という主張である。本書で取り上げられている科学者たちも、客観的な”差異”を見出し”区別”しようとする。しかしグールドは、彼らの研究は偏見と予断にとらわれていたことを明かしていく。
 本書の前半で取り上げられている人たち、頭蓋の計測や脳の重さによって人間をランク付けしようとした人たちは、現代の視点からは奇妙な考えにとりつかれているようにも見える。しかし、後半、IQと知能テストの項目を読めば、彼らを全く笑えないことがわかるはずだ。先人たちと全く同質の誤りが、今もまだ繰り返されている。
 本書で一貫して批判されているのは、「知能というのは生得的な能力であり、単一の尺度で直線的にランク付けできるものだ」という考えだ。科学者たちはこのことを証明しようと多くの”客観的な”データを集め、統計を取り、自説の正しさを主張してきた。だが、データの収集、統計処理、そして結果に対する考察、すべてのプロセスに予断や偏見が入り込んでいたことをグールドは明らかにしていく。それはこうした丹念な検証が行わなければ見過ごされていたかもしれないことではある。そしてこれは、この問題に限った話ではあるまい。おそらく彼ら自身、自分の中にある偏向を意識してはいなかったのだろう。自身はあくまで中立で客観的な考察を行っていたと考えていたようである。自らの偏見に気づくことができるかどうかというのは、科学者にとって大きな分岐点なのだろう。懐疑主義者であろうとするなら、まず最初に疑うべきは自分自身なのかもしれない。

 本書が単に一つの分野への批判で終わっていない点はここにある。とりあえず、自称中立の人たちは本書を百回くらい読んだらいいと思う。

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なるほどね

この本は知りませんが、IQテストなんて所詮特定の能力を測定するだけにすぎず、人間そのものを評価するものではありませんよね。昔は学校で知能テストが行われましたが、最近の日本でも実施していないのでは?あんなパズルみたいなのを短時間でできるかどうかなんて、本当にくだらない・・・でも僕は大得意でしたが・・・
しかし、人って、どうしても自分に都合の良い尺度で他人を評価しがちなので、自分も反省しなければなりませんね。

実は

知能テストって、もともとは学校の授業について行けなくなっている子を選別するために作られたんですよ。そういう子には特別に手をさしのべる必要があるということで。
もともと生まれついての知能なんてものを計るためのものじゃなかったんですよね。知能テストの考案者のビネーという人は、このテストが人のランク付けに使われてしまう危険があることもわかっていて、そういう目的には使わないように、と釘まで刺してるんですけどね。

「<区別>とは、

差別の中でも最も手におえない、最も悪質な差別に他ならない」というフレーズを初めて目にした時、一体どういう事だと混乱したのを思い出しました。あの時に、こちらのエントリを読みたかった。

 この前読了した牟田和恵氏の「ジェンダー家族を超えて」の序論に
「当時の欧米の先端の科学は、人種的差異の『科学』的研究に熱中した」、でも、それは「人種差別の正当化という邪悪な目的を意図して、人々は科学的言説の構築に努力したわけではない」「植民地収奪、奴隷制意地の必要といった現実が、人々を『黒人と白人はまったく別だ』という思考に導き、それを『科学』が後付けしたのだ」
あるいは、
「人間存在を『男』『女』に二分してとらえるのが『自然』であるかのように考え」、二分する思考がまずあるが故に、「生殖器の形状であれ遺伝子であれ他の何の『基準』であれ、その思考に都合の良い『基準』が取り出され『自然』なものとして要請され」「DNAにせよ脳にせよ、『自然な性差』を『証明』する先端的価額は次々と要請され生産され続けるだろう」
といった記述がありました、そういえば。

 気付かずに囚われているから、本当に難しいとは思うんですよね。疑いすぎても動けなくなるといった側面もありますし。

また怒る怒る

知能テストでいい結果を出すというのは、高得点を取ることではなく、どうすれば高得点を取れるかの方法を本にでもして儲けること、なる趣旨のことを、野坂昭如センセが、週刊だか月刊だかのプレイボーイ誌に書いてました。

それはそれとして、小説、絵画、音楽、対象が何だろうと、感性も見識も低いままに思い込みで垂れ流される感想をダメピョンパということは、別に発言者に対する差別でも区別でもありません。なのでコメントさせていただきます。お相手は、12月14日のエントリーでコメントなさっている私以外の方々です。

まず結論。
きみらの目は節穴だ。
己の不見識と無責任を各自反省しなさい。

もちろん一人で全てのカテゴリーなりジャンルなりを分ることは不可能だけど、それでも自分が発言する分野については、一通りの知識と経験を備えておきなさい。たとえネット上でも。

具体的には、現代詩の実際をよく知らないままに、「そいつは帽子だ!」を詩人、詩人と持ち上げ、増長させる一助を為したことです。
別に詩のことを知らなくても、あんな自己愛の塊、不用意におだてれば勘違いして舞い上がり、どうなるか分りそうなものですが。

で、あなた方は知らないかもしれませんが、この夏アレが暴走してくれちゃったお陰で、似たようなスタイルを取る(と思われている)まっとうな表現者や、帽子と間接的にせよ関わりがあると誤解されてしまった表現者たちに、結構な迷惑が及びました。
私は4月に陰口叩かれたくらいで済みましたが(しかし当分根に持ちます。だってその方が楽しいんだもん)、8月に友人知人が暴言エントリーの対象になったことをはじめとして、ネット、リアルともにわざわざ出向いて事態の把握と収拾に努めなければならないことが二、三あり、それなりの負担がありました。やっと昨日一段落したのでこれを書いています……

イブに親不知抜いて痛いので、ちょっと疲れてきました。このくらいにしておきますが、とにかくあるカテゴリーなりジャンルなりについて書くときは、少し気を付けてください。
詳細は書けず、もう済んだことですが、ブロガーどころではなく、セミプロの表現者一人、潰れるところだったんですから。

千年虫さん

ごん氏がここまで暴走するとは思ってもいなかったので、節穴だと言われればその通りとしか答えようがありませんが。
それでも、このエントリーにそのコメントはおかしくありませんか?

12/14の記事に付けるならまだしも、単に最新のエントリーだからってことでしょう? 冒頭ですこしエントリー内容に触れているとはいえ、本当に言いたいことはその後の部分でしょう? あなたの事情を好きに書き込んでもらうためにコメント欄を解放してるわけじゃありませんよ。

それと、文句をつけるなら、ごん氏に対してが先ではないですか? いや、もう言いに行ってるのかもしれませんが。

言葉が足りなかったようです

申し訳ありません。
なお、このことについて触れるのは、これでおしまい。政治ブロガーやインチキ護憲派との関わりを、来年まで持ち越したくないもんね。

>それでも、このエントリーにそのコメントはおかしくありませんか?
>12/14の記事に付けるならまだしも、単に最新のエントリーだからってことでしょう?

記事内容解釈の違いからでしょうが、そうは考えていません。
私のコメントは、このエントリーと「異論の居場所」に沿うつもりで書きました。
エーテル理論、歴史修正主義、現代詩の現状を知らないで単なるイカレポンチを詩人と言ってしまうこと、全て、語る対象を平明な視点で捉えて一応にせよ調べないことで起こる間違い、と考えます。
この間違いによって、生活文化の異なる相手に、無意識無自覚に迷惑をかけると言うことは、誰でもやってしまう恐れがあり、私も例外ではなく、常に自戒する必要があります。

とは言え、間違いに気付いても直さない、あるいは気付かないままに時を過ごしてしまうというのは、いろいろと困った状況を招くわけで、それらの一つに、知らず知らず差別者になってしまうということがあります。累を及ぼしている相手に対して。
今年の前半、うちゃさんやSIVAさんをはじめとして多くの方が、後者の状態に陥っていたと判断せざるを得ず、そうなった理由として、「そいつは帽子だ!」をまともな詩作者だと勘違いして、アレの表現を批判することに遠慮があったからと考えています。
なので、知識、経験、考察の不足した論評や発言が、意識無自覚の差別を喚起してしまう身近な例として、言及させていただきました。

>それと、文句をつけるなら、ごん氏に対してが先ではないですか?
これはもう、全く違うでしょう。何を言っても聞く耳を持たないと推定される相手なので。不毛だと思います。

もっとも、昨年の7月から今年の4月にかけて、直接には二、三回、苦言を呈しました。しかしまともなレスさえ返してもらえず、4月には何の答もないまま、お仲間のブログで拙作を否定的に嘲笑する陰口を叩かれたり、私のことを話題にしながら敢えてこちらに知られないようにしているようなエントリーを、出されたりされました。

なお、これはエントリーの趣旨から外れてしまってお詫び申し上げますが、私にとって「そいつは帽子だ!」は今年5月に閉鎖したはずのブログなので、今後一切、関わるつもりはありません。
但し、アレがまたぞろ何か仕出かして、累が私や友人知人に及ぶ可能性があると判断された場合、即座に準法的措置を取ります。これは誰がいつやっても構わないことです。あのブログは脱法行為の宝庫ですので。
長々と失礼しました。以上です。

では、良いお年を。

書き込みの意図は了解しました

OK,これで終わりにしましょう。
私もこれ以上ごん氏を話題に取り上げたくはありません。
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