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あの水伝が最後の一匹とは限らない……

既にあちこちで話題になっていることではあるが、
 『教育現場に水のメッセージを』(『Hado』9月号)|ほたるいかの書きつけ
 
水伝はさんざん批判を受けていたので、もうさすがに教師も分かってきてるだろう、と甘く考えていたのだが、どうやらそうでもないみたいである。水伝自体への批判はかなり以前からなされていて、もう出尽くした感じすらあるというのに、校長先生の方から講演を依頼したというから頭を抱えてしまう。
north-poleさんがエントリーで上げているように、科学としてはでたらめ、道徳としてはうすっぺらく、物語としては安っぽい、こんなまがい物をありがたがってるとは、かわいそうに。なんて感じの批判であればいくらでも出来るし、こういった個々の事例に対して抗議していくことは必要だとは思う。だけど、こちらでのコメントのやりとりなんかを見ていると、確かに現場では水伝は排除されつつあるものの、それは問題が理解されたからじゃなく、世間で叩かれているから、というケースも結構あるらしい。それでは世間の評判が変わればまた元通りだろうし、水伝以外のニセ科学には対抗できないだろう。それでは困るのだ。
水伝のようなまがい物の代わりに、正しい科学の常識を教え込む、というのは一見正しそうだが実は根本的な解決ではないように思える。そのやりかただと、ある権威を否定するために別の権威を持ち出してくる、という形になりがちだ。そして、それはまた別の権威によってあっさり書き換えられてしまう危険を伴っているだろう。実際、学校で教えてもらえなかった真実に目覚めちゃった人ってのは結構見かける。
north-poleさんも書いているが、科学の真髄は「確かめること」にある。いつの時代でも科学は間違いを犯してきたことからも分かるとおり、これは言うほど簡単なことではない。だが、きちんとした教育を受け、物事を科学的に見ることが出来るようになれば、ニセ科学に騙されることは少なくなるはずだ。登場するたびにモグラたたきみたいにして批判していくことも必要だが、知識を授けるという形ではない科学教育を進めるという方法も必要ではないだろうか。もちろんこれは教師の方たちや教育行政に携わる人たちの協力も必要なのだが。

実際にどんなものにしたらいいのか、というのはそのうちまた考えてみたい。
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Comment

No title

初めまして、おそるおそるコメントさせていただきます。

>正しい科学の常識を教え込む、というのは一見正しそうだが実は根本的な解決ではないように思える。

ここなんですが「正しい科学の常識」が指しているのは現在の科学で常識としている知識、ということでしょうか。後半部分を読むとそうかなと思われるのですが

私は「正しい科学の常識」といわれると、知識ではなくて科学という方法論とそのリテラシーという、むしろこのエントリーで推奨されているようなことを考えてしまうので、最初それを否定されるのかと思って戸惑いました。

あまり誤読する人もいないのかもしれませんが、自分がしそうになったということは他の人もする可能性があると思いまして、ご報告いたします。

私はどちらかといえばモグラたたきに精出しておりますが、最後の一匹でないことは間違いないので気長にぼちぼちいきたいです。また(コメントできそうなネタがあったら)伺わせてください。

2008.09.27 (Sat) | とらこ #Qi8cNrCA | URL | Edit

なぜ、おそるおそる?

とらこさん。
コメントありがとうございます。

>「正しい科学の常識」が指しているのは現在の科学で常識としている知識

はい、おっしゃるとおりです。

>「正しい科学の常識」といわれると、知識ではなくて科学という方法論とそのリテラシーという、むしろこのエントリーで推奨されているようなことを考えてしまう

そう考えてくれる人が多数派であってほしいのですが、現実はそうでもないのかな、と思えます。なぜ方法論の話にこんな反発をするの? というような反応が多くて(^^;

2008.09.27 (Sat) | うちゃ #9fUrC8Yk | URL | Edit

おそる、おそる too

うちゃさん、こんにちは。
おっしゃるとおり、
>正しい科学の常識を教え込む
だけだと、そっぽを向かれる可能性高いですよね、一見面白くないから。
カール・セーガンが書いているように、超自然的な、水伝のような一見面白くみえるものよりも、どれだけ科学の世界がエキサイティングで、驚異に満ちた世界なのか楽しく知ることのできる科学教育ができないものでしょうか。
それさえ知れば、「水伝」がいかにくだらなくて、見下されれるべきものなのか、一発でわかると思うのですが。
「神様のパズル」のようなものに、可能性を見ます。
自分のブログでもやってみたいのですが。

2008.09.28 (Sun) | ちょちょんまげ #R4ynoTec | URL | Edit

だから、なぜおそるおそる(^^;

ちょちょんまげさん
>どれだけ科学の世界がエキサイティングで、驚異に満ちた世界なのか楽しく知ることのできる科学教育
そうなんですよね。水伝みたいなまがい物じゃなく、本物の科学って凄く楽しいもんなんですが、それが分からないというのは不幸なことだと思います。

>「神様のパズル」のようなものに、可能性を見ます。
これも厳密には科学ではない(フィクション)なんですが、同じフィクションでも水伝とは雲泥の差なんですよね。

2008.09.30 (Tue) | うちゃ #9fUrC8Yk | URL | Edit

おそる、おそる, also

 引用部分としてお書きなので、ここを指摘するのは恐縮ですが、
>科学の真髄は「確かめること」にある
<
の下りが、この一文だけを抜き出して引用してしまうと、誤解を招きそうで気になります。

 大元の記事では、『ご飯に「ありがとう」と「ばかやろう」の言葉をかけ実験』や『小学校5年生の女の子の実験』として、「確かめること」を行ったように紹介されているからです。

 おかしな話になったのは、その「確かめる」方法が科学的な手順、、、因果関係の見極めや再現性の検証等を怠ったから。
言い替えれば、その「確かめる」方法が、前提から筋道を立てて結論を導いたものかどうかや、違った時と場所で他の人が再び実験をして同じ結果が再現するかどうかを、十分に疑わなかった事が問題なので。

 例示が、いい加減な方法で「確かめたフリ」をした事例であるだけに、『科学の真髄は「確かめること」にある』との一文で断言されてしまうと気になります。

2008.10.01 (Wed) | 碧猫 #fYTKg7yE | URL | Edit

No title

 トラックバック&言及有難うございました。

 碧猫さんのご指摘のとおり、「確かめる」うえでの手順、方法。論理構築こそが肝要である、と思います。このことは私のエントリでも書いているつもりですし、とらこさんのコメントにあるとおり「知識ではなくて科学という方法論とそのリテラシー」の重要さをこそ、ここでうちゃさんはおっしゃりたかったのですよね。

 しかしこのあたりのことは誤読する人も多いようですから、なかなか難しいです。

2008.10.01 (Wed) | north-pole #FpmNmbUk | URL | Edit

No title

碧猫さん、north-poleさん
コメントありがとうございます、おっしゃる通り、確かめるにあたっては手続きの正しさが確保されているのが最低条件ですね。そのあたり、

>いつの時代でも科学は間違いを犯してきたことからも分かるとおり、これは言うほど簡単なことではない。

この部分に込めたつもりではあったのですが……。

それについてはいずれ、別途エントリーを書くかもしれません。

2008.10.01 (Wed) | うちゃ #9fUrC8Yk | URL | Edit

おこる おこる

はらたつなー、こういう無責任な物言い。

>「神様のパズル」のようなものに、可能性を見ます。
>自分のブログでもやってみたいのですが。

「やってみたい」なんて言ってる間があったら、さっさとやりなさい。できるんでしょ。だからこういう、創作をナメたこと書くんでしょ。


2008.10.01 (Wed) | 千年虫 #7tx8cIQU | URL | Edit

それは誤解なのでは?

千年虫さん
ちょちょんまげさんが自分のブログでやりたいことって、
>科学の世界がエキサイティングで、驚異に満ちた世界なのか楽しく知ること
がメインなんじゃないでしょうか?
創作を通してそれをやるというのが、そんなに気軽にできることじゃないということは、わかっていると思います。

2008.10.02 (Thu) | うちゃ #9fUrC8Yk | URL | Edit

私の誤解より

貴方の無理解でしょう。

>科学の世界がエキサイティングで、驚異に満ちた世界なのか楽しく知ること
これは科学教育のテーマとすべきことで、作品のテーマとしては不適当です。一つの目的に絞り込んだ創作というのは、えてして面白くありません。
政党や宗教団体の作ったプロパガンダの映画やマンガを、考えてみてください。たとえ環境保護や護憲がテーマでもね。

>創作を通してそれをやるというのが、そんなに気軽にできることじゃないということは、わかっていると思います。
そうですか。私は気軽かどうかについては、少しも分りません。その作者本人しか、分らないと思います。あるいは本人も分らないんじゃないかな。
しかしどうでもいいことでしょう。気軽だろうと重荷だろうと、向こうから来られれば作るはずです。

ところで、ちょちょんまげさんて、自分のブログでもやってみたいと言いながら、リンクを貼ってないではありませんか。もう、こういうことからしてダメです。
表現者として、あまりに不注意か不誠実ですね。

2008.10.03 (Fri) | 千年虫 #7tx8cIQU | URL | Edit

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