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東周列国 戦国編 第六集(3)

 この回も、挿入歌が効果的に使われている。これが、漢詩だというのがまたいいんだよね。

 自らの手で呉娃を殺してしまった主父はすっかり意気消沈してしまい、国政を息子の何に預けて、自らは沙丘宮で静養に入る。そして何もまた母の喪に服すと言って、国政を重臣達に任せてしまうのだった。
 父と子の間に亀裂が入り、皆が意気消沈している今が好機と、当て馬の公子章が簒奪に向けて動き始める。さすがに守り役の田不礼もこれはまずいと止めるのだが目先のことに頭がいっぱいの章は聞き入れない。田不礼は趙成に相談するが、趙成もまた章を諌めたものの、母の出棺の時には護衛が手薄になる、と襲撃を認めるようなことをほのめかす。
 これですっかりその気になった章は、出棺の日、葬列に襲いかかるが、何が居ると思われていた車の中は空だった。そして城内で章に呼応して動こうとした趙成の前に何が現れる。驚き身構える趙成だったが、意外な事に何は趙成に謀反の始末を命じ、事が済んだ後に宰相に取り立てると伝えるのだった。
 そして、何についた趙成に追われた章は、父のいる沙丘宮に逃げ込む。だが趙成は王の命令だからと、章をかばって制止する主父を無視して沙丘宮になだれ込み、章を殺してしまう。驚いた主父が外を見ると、沙丘宮は何が派遣した兵によって封鎖されていた。

 そして、宮中では謀反の共謀者として田不礼が引き立てられていた。だが、田不礼は宰相に収まっている趙成を見ると、彼も共謀者だと告発する。慌てて弁解する趙成や、必死に言い立てる田不礼を見ていた何だったが、やがて冷ややかに田不礼の処刑を命じた。そして安堵した趙成に対しても、自分は全てを知っているとほのめかして引退を勧める。これには趙成も従うしかなった。

 宮中での処置を終えた何は、父に会いに行く。そして、このとき主父が見た何は肉親の情にも左右されることの無い、冷徹な君主だった。だが、さすがに尊敬する父を処断することに躊躇いを覚える何に、主父は最期に自身一人を残して沙丘宮を閉鎖するように命じる。自分の息子が、思い描いていた理想の君主となったことを喜びながら……

 父がフォワードを担当して息子が後ろで内政をしっかり守る、という当初の主父の目論見は、呉娃の死によってすっかりおかしくなってしまった。うまく実現できていれば、もしかしたら秦ともかなりいい勝負に持ち込めたんじゃないかと思えるのだが。
 それにしても、一見柔弱そうで主父とは正反対に見えた何だったが、実は親子としてかなり似ていたというのが良くわかる。実際、冷徹に見えていた主父も非常に情け深い人だったということは、前回でもわかっていたのだが。何の方も、一度決断すればあらゆる障害をものともしないでやり通すだけのものは持っていたのだ。
 ……それだけに、この歯車の食い違いは惜しまれるのだが。
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Comment

No title

実際に主父は秦王のところへ乗り込んで大胆不敵にたんか切るってことをやってますから、
どうしたって惜しいという気にはなってしまいますよね…

あとこの章って感想や話の流れを書く時にいちいち「何が」とかなって、
自分でもわかりづらくて困りました(笑)

2008.08.23 (Sat) | Manbo #mQop/nM. | URL | Edit

No title

>主父は秦王のところへ乗り込んで大胆不敵にたんか切る
そして、秦王も主父の実力は認めてますからね。あのときからあまり間が空いてないはずなのに、すっかり気力をなくしてしまった姿が悲しかったです。

>いちいち「何が」とかなって
(^^;

2008.08.23 (Sat) | うちゃ #9fUrC8Yk | URL | Edit

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