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謝罪外交? 馬鹿な事言うな ーその2 従軍慰安婦編 そんな事されれば誰だってブチ切れる

 さて、従軍慰安婦である。未だに「捏造だ」などと言ってる論外の奴もいれば、事実は認めながら「既に日韓基本条約で解決済み」という奴もいるね。どちらにしても、基本的な事実を押さえないで勝手な事言ってるというのが私の感想。

 慰安婦の存在自体は戦前から知られていた。だが、軍は敗戦時に戦争犯罪として追求されそうな資料は焼却、隠匿しており、戦後、日本政府は「慰安所は民間業者が運営していたもの」として軍や政府の責任を認めていなかった。状況が変わるのは1990年代に入ってからの事である。元慰安婦達からの告発を受けて、改めて調査が行われた結果、証拠隠滅を免れた資料の中に軍の関与を示すものが見つかってからである。
 本当は「関与」どころかまさしく軍主導の「統制と管理」が行われており、民間業者は軍に使役される立場にあったというのが実態であった。また、慰安婦達の多くが自らの意思に反して「慰安婦」とされた事、また心身共に過酷な状況におかれていた事も明るみになった。
 あ、ちなみにこれらの「事実」は元慰安婦達の証言だけを根拠にしてるわけじゃないからね。公文書を含む日本軍の資料からわかる部分だけで既に真っ黒だから。

 この時点でようやく軍と国の責任を認めた日本政府は官房長官談話という形で謝罪を行ったものの、「日韓基本条約で韓国との間での請求権は無くなった」として国としての賠償は行われなかった。
 これをもって「慰安婦問題については賠償済みだ」と言う奴がいるが、そうではなく韓国が賠償金を請求する権利を放棄してるから国に対する賠償は行わないって事である。
前述の通り、条約締結時の日本は慰安婦問題に対する責任を認めておらず、この時点で慰安婦問題に対する賠償まで行っていると主張するのは相当面の皮が厚いと言わざるを得ない。だいたい、この時点での日本政府は、慰安婦問題に対して証拠隠滅の上しらを切っているわけだから確実に故意犯であり、そんな事主張したら背信行為と取られるだろう。(健康診断でガンが見つかっているのに、それを隠して生命保険に入ったら、契約自体無効になるよね、そういうこと)

日本政府としてはこれで決着としたかったわけだが、半世紀にも及ぶ不実の末の対応としてはあまりにも軽いと考える被害者も多かった。賠償の件だけでなく、謝罪も謝罪決議か、せめて官房長官ではなく首相からのものが欲しいと思うのも無理ないだろう。なにしろ50年も放置されてたわけだから。
そう考えた被害者たちとその支援者による活動の結果、2007年にはアメリカ下院で対日謝罪要求決議案が持ち上がる。当初、アメリカでも前述の河野談話など一連の日本政府の対応を評価して、そこまでする必要はないという声もあったのだが、当時の総理であった安倍晋三の「狭義の強制連行は無かった」という発言に端を発する一連の日本側の反応により決議案に対する賛同者が増え、結局この決議は成立する。
「軍による強制連行の証拠は無い」なんて主張がどれだけバカバカしいかは、こちらにも書いたけれど、現にこの時アメリカや韓国だけでなくほぼ全世界からダメ出し喰らっている。西側民主主義国家がイスラム圏から女性の人権問題で批判を受けるなんて始めて見たよ。

何よりまずかったのは、この時日本の保守勢力が行った「反論」が90年代以降に行われた学問的な調査・研究の成果を全く無視した、デタラメ極まりないものであったことだ。このような「反論」が議員の中からすら出てくると言う事はつまり、官房長官談話という国が公式に発表した物の中にある「われわれは歴史研究、歴史教育を通じて、このような問題を永く記憶にとどめ、同じ過ちを決して繰り返さないという固い決意を改めて表明する」という言葉の信憑性を著しく落とすことになる。これではせっかく謝罪しても台無しである。

さて、それから5年が経過して、慰安婦問題に対して日本は、日本政府は何をして来たか?
元慰安婦達に対する酷い誹謗や中傷が続き、池田信夫のようなインチキ論者によるデタラメな否定論が大手メディアで取り上げられるのに対して、学問的な研究成果はほとんど知られる事も無い。
そしてこの事態に対してなんの対応もしないどころか、積極的に加担する議員までいる始末。

大手新聞まで「河野談話見直し」を主張しているが、今更なにを? とっくにお前らがズタボロにしてるだろうが。

長い間無視を続けたあげくに行った唯一の謝罪をこんな扱いしておいてどこが「謝罪外交」なんだ?




 
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謝罪外交? 馬鹿なこと言うなーその1 南京事件編 とっくに決着のついたことをいつまでも蒸し返しているのは日本の方である

 「和解」を困難にする「謝罪外交」は見直す時期ではないのか?
 読んだ瞬間、なんじゃこりゃ?となったの上記の記事、あんまりにも酷い内容なので、突っ込み入れようにもブコメじゃ入りきらないので、エントリーを立てることにした。

「謝罪してばかり」と言ったとき、おそらく念頭に浮かぶのは南京事件、従軍慰安婦、靖国参拝の三つではないだろうか。ではこれらは本当に「謝罪してばかり」なのか、それぞれ詳しく見てみよう。まずは南京事件から。

 この件、政治的な決着という意味では東京裁判でついている。日本はこの裁判の結果を受け入れることで国際社会に復帰したわけだから、政府の公式見解としても東京裁判の結果から外れることはできない。また中国はこの件について謝罪も賠償も要求してはいない。

 じゃあ、なんでしょっちゅう抗議され、謝罪を要求されてしまうのか。一番最近では名古屋の河村たかし市長の件がある。しかしこの件、表敬訪問にやってきた南京市の使節団の前で、学問的にもまるっきり話にならない否定論をぶちあげるという、どう考えても相手が怒って当たり前という話である。
 この件に限らず南京事件に関しては、公的な立場にある人間が否定する発言をするー>それに対して中国側が抗議するー>謝罪という流れで「謝罪」が行われる。そして中国側の謝罪要求は「南京事件そのもの」に対するものではなく「南京事件を否定する発言」に対するものである。
 謝罪してばかり? こっちから絶対に勝てない喧嘩をふっかけて、それで負けて謝ってるのに、なに寝言いってるんだお前? という話でしかない。

 特に、「日韓条約で解決済みの問題に今更文句つけてくるな」とか普段から主張してる人間は、南京事件否定論をぶちあげてる連中を批判してもらいたいものである。

 ということで、次のエントリーではその「日韓条約で解決済みの問題」ということになっている「従軍慰安婦」の話をしよう。

 
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