ダークナイト

 クリストファー・ノーラン版のバットマン第二作。リアル指向だった前作の雰囲気はそのままに、バットマン世界の象徴的悪役ジョーカー登場という今作、これがかなり面白い。私はティム・バートン版も好きなので、どうしてもそっちと比べたくなる。あっちのジャック・ニコルソンのジョーカーも良かったからね。だけと比べるのは間違いだと言うことは最初の数分でわかる。こいつ危ねえ。
 あきらかにあっちのジョーカーとは別物なんだけど、これもジョーカーと呼ぶしかない存在だな。物欲も支配欲もなく、ただ単に悪を成すことを目的としている存在。そして狂ったユーモアの持ち主。
 そんな彼を、熱血検事のデント、堅物警官のゴードン、そしてバットマンが翻弄され、時にはお互いにぶつかりながら戦っていく、とこれだけでも充分一級品のアクション映画になっているのだが……

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ドラゴン・キングダム

 昨日から夏休みだったので、見てまいりました。二大カンフースター、夢の共演ってやつですね。
 ……ジャッキー・チェンとジェット・リーって初共演だったんだ。

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クローバーフィールド

 去年の夏、一度だけ予告編を見て、これはもしかして怪獣映画なのでは? と思っていたのだが、やっぱりそうだったのか。


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バンテージポイント

 いやいやいや、これは面白いです。上映時間90分と短めながら、その間まったく緊張感を途切れさせれることなく最後まで見せきってしまっているため、ものすごく充実感がある。それでいて見ている最中には時間を忘れさせてくれるという、サスペンスものとしては理想的でしょう。
 しかし、まだ見ていない人に中身を話してしまうと確実に恨まれる映画でもあります。というわけで、以下は隠させていただこう。見る前に読んではいけません。

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like tears in rain

 結構前になるのだが、8人くらいで映画の話をしていたときに、私以外に「ブレード・ランナー」を知っているのが一人しかいなかったことがあって、えらくショックだった(^^; いやだって、「ブレード・ランナー」ですよ? 「2001年宇宙の旅」とか「スター・ウォーズ」とかと同じくらい後のSF映画、アニメのビジュアルイメージに多大な影響を与えている。そりゃ公開当時はほとんどヒットしなかったけどさ(^^; (このとき一緒に見に行った、ディックファンの友人はかなりけなしていた)

 まあ、それはともかくとして、この映画について語るのであれば、やはりレプリカントたちについて触れずにはいられまい。姿は人間と変わらず、身体能力と知能は人間をしのぐ、遺伝子工学によって作り出された人造人間。そのあまりの出来の良さ故に、最初から4年という限定された時間しか生きられないものたち。これは彼等が自らの感情を持たないように、と設計者によってもうけられた安全装置であったのだ。

 だが、生まれ落ちた彼等は、そんな造物主の思惑を超えて生きはじめてしまった。自分たちが何者であるのか、存在しないはずの家族の写真を集めたり、仲間の死に涙を流したり。それは本当は持ってはいけないはずの感情ではなかったのか。

 登場するレプリカントのなかでも、やはり最も存在感と魅力にあふれているのは首領格のロイ・バティであろう。この名前は、演じたルトガー・ハウアーの名と共にSFファンの心に深く刻み込まれたのではないだろうか。
 このエントリーのタイトルは、そのロイが、酸性雨の中で死んでいくシーンのセリフから。
 "I've seen things you people wouldn't believe. Attack ships on
fire off the shoulder of Orion. I watched C-beams glitter in the dark near the Tannhauser gate. All those moments will be lost in time, like tears in rain.
Time to die."

 これまで仲間を殺してきたデッカードを、墜落死寸前まで追い込みながら、命を救った後に、独白のように語られる。彼は、彼自身として存在していたことを誰かに伝えたかったのだろうか? 

(なぜか、碧猫さんのこちらのエントリーを読んでたら、彼のこのセリフが浮かんでしまったので、エントリーにしてみました。)

ヘアスプレー

 ひっさしぶりに、映画テーマのエントリー。結構重たいテーマを、明るいユーモアとご機嫌な音楽で楽しいミュージカルに仕立て上げた映画。なんてったって、主人公のトレーシーが良い。明るくって、前向きで、実行力があって、ちっちゃくて、太ってて、鞠みたい。この娘見ていると幸せになるね。
(最近、いつもベソベソしてて、自分は不幸の塊で、でも自分からは何にもしない、ってヒロインばかり見てるせいじゃないぞ)
 この娘は、音楽とダンスが大好きで、そんな自分に自信を持ってて。だから、他の人たちが距離を置いちゃうような黒人の男の子とだって、彼のダンスがかっこよければ、いとも簡単に友達になっちゃう。
 予備知識なしで行ったので、ママ役がジョン・トラボルタだというのは、最後まで気がつかなかったよ。ええ、ずっと女性だと思ってました(笑)このママがまた、可愛くてね。ずっと体形にコンプレックスを持っていて、家に引きこもっていた彼女が、娘のトレーシーに引っ張られて徐々に自分を解放していく姿は感動的ですらある。
 このパワフルな二人に囲まれて、一見頼りなさそうなパパさんだけど、この人もまたカッコいいのだ。マッチョな感じのかけらもないのに、ほんとの男気ってやつをみせてくれたりするのだ。

 60年代を舞台にしながら、「昔は良かった」的なイメージはほとんど感じられないのは、この映画が未来に向けてのメッセージを持っているからだろう。この時代を選んだのは、伝えたいテーマにとってもっとも効果的な舞台を選んだら、たまたまこの時代のアメリカだった、ってことなんじゃないかな。
 
 これはサントラが欲しいです。後で買ってこよう。

虹の女神 Rainbow Song

 プロデューサーが岩井俊二、主演に上野樹理、主題歌が種ともこ、さらに蒼井優も出演ということになれば、もう見るしかないなんて思っていたのだが、種さんのウタイツガレルウタを聴いたらもう我慢できずに今朝の一回目の上映を見に行ってきた。

 実は、見に行く前は映画の感想と歌の感想それぞれ個別にエントリーにしようと考えていたのだけど、これは一緒にしたほうがいいと思った。というのも、歌と映画、虹をテーマにしたこの二つの作品、もともとは全く別に作られたもの。ところが映画製作中の岩井俊二プロデューサーが「The Rainbow Song」を聴き、その世界観が「虹の女神」のそれとあまりにもぴったりであったために映画の主題歌に選ぶことにしたそうだ。映画のサブタイトルが「Rainbow Song」なのもそのため。そして、「The Rainbow Song」の方にも今回「虹の女神」というサブタイトルがついた。

 そう、だからこの映画、エンドロールで主題歌が流れ切るところまで席を立ってはいけない。いやもしかしたら、このエンドロールを見せるためにそれまでの長い物語を語る必要があったんじゃないか、そんなふうにさえ思えてしまった。

 主役の二人、佐藤あおいと岸田智也を演じた上野樹理と市原隼人も良いのだが、あおいの妹、かな役の蒼井優もやっぱり良い。この三人のおかげで浮いたところのない実に誠実な映画になっている。しかし、智也の姿は同性としてはつらいな。誰でも身に覚えがありそうな感じ。二十代前半の男って結構情けないよな。

  見終わった後、ヒロインの佐藤あおいがフィクションの登場人物という感じがしなかった。映画館を出てから家につくまでは「The Rainbow Song」の方をずっと繰り返し聴いて、その一フレーズ一フレーズに彼女の存在を感じてしまったりもした。たとえばこんなフレーズ。
いつか思い出すね 今日の景色すべて
なぜかせつないほど懐かしくなるはず
駆け出す光
プリズムくぐり七色にボクの心染める

 この映画のヒロイン、佐藤あおいが選んだ映画という表現方法は、光をフィルムに焼き付けることで作られている。フィルムは映写されることで光に戻ってそれを見た人の心を染める。彼女が残した自主映画「The End Of Wold」のように。

 身近にいる大切な人を失うこと、失ったことで初めてその人の大切さに気がつくこと、それは悲しいことではあるけれど、「The Rainbow Song」の最後のフレーズはこうなんだ。
追いかけたこと
探してたもの
色あせてゆくけど
消えない虹を胸に包んだら
One Sweet Dream Has Come True
静かに今


「The Rainbow Song 〜虹の女神〜」
作詞・作曲・編曲;種ともこ

タグ : 種ともこ 蒼井優

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